Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ヴィリニュス大学
2023年6月号 国際学部 Y.Y 

この留学を振り返って

約10カ月の留学を振り返って、一言で表すと波乱万丈でした。留学初期は、かなりマニアックなリトアニアという国に適応していくことに私にとってかなりの時間を要しました。他の有名な留学先と違って、情報がほとんどない中、自分で開拓しなければいけない環境、予想していたよりも英語が通じないプラス英語には自信があったのですが、完璧に使いこなせるわけではなかったので、特に大学では専門的な学問を理解した上で、自らの意見を他者に分かりやすく伝えるということは、想像以上に大変で、それが出来なかった日は精神的にも落ち込みました。前にも書いたように、この留学は語学留学ではないため、大学では英語はすべて理解している前提で進んでいくので、ヴィリニュス大学と今までの龍谷大学での平均的な英語力の差の違いに圧倒されました。さらに、同時期に、今まで自分の中で思い描いていた将来の夢の数々がこの留学で一瞬にして消え去りました。理由は今でも分かりません。当時は、夢が無くなったことによる学ぶことに対してモチベーションが無くなり、緊急事態と思っていたのですが、今はこの経験はポジティブなことだと捉えることができています。これに関して、ある先輩の言葉が印象に残っています。「今まで持っていた夢が自分の中でなくなる瞬間は、同時に自分の中の考えや価値観などがアップデートされ、成長していること…」それまで夢が無くなることに対してマイナスだったのですが、留学を終えて、この出来事は自分に対して必要なことの1つだったと思えます。

留学経験をどのように活かすか

結論この留学経験が具体的にどのように将来に繋がる・影響してくるのかは現在は分かりません。しかし、言えることはこのリトアニア留学は間違いなく私自身を語学や考え方の面などでプラスに働いたと思います。さらに、留学は環境ではなく、自分の行動次第と言われるのですが、私はリトアニアという環境、経験が私に他の留学とは異なる価値を与えてくれたのだと思います。もちろん環境にすべて頼ったのではなく、行動が伴ってのことだと思います。学問の面でも、現在も続いているウクライナ侵攻の近隣の国ということもあり、予想していた以上にリトアニアに影響はありませんでしたが、大学では、ウクライナの学生が多くいて話をする機会があったり、街中でもウクライナ色を感じることが多くあり、それらを通して、戦争について考えるきっかけを与えてくれました。この経験は、必ず、今後のゼミ活動などに生きてくると確信しています。先にも述べましたが、この留学はどのように活かせるかはまだ模索中ですが、今の自分というものをを再構築してくれたと言えます。

 

my most favorite country
at Spain trip

 

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