Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

コペンハーゲン大学
2023年9月号 国際学部 E.F

〈出国から現地到着まで〉

8月の後半に日本を出国しました。デンマークに着くまでに韓国とハンガリーを経由するつもりだったのですが、私の不注意で、経由地の韓国でパスポートを一時的に紛失してしまい、結局その日は見つからず、フライトをキャンセルしてソウル市内の大使館に行かなければいけなくなりました。

本当に焦ったし、息が上手く吸えないくらい落ち込みました。

海外は初めてではなかったけど、知り合いもおらず、韓国語も完璧に話せる状態ではないので、どうしていいかわかりませんでした。

結果的には次の日に遺失物届けに届けられ、無事にタイ経由で、予定より、1日遅れてデンマークに到着しました。

この経験は私にとって恥ずかしいし、皆さんには起こってほしくない経験ですが、これから留学へ旅立つ方の少しでも役に立てればなと思い、記します。

まず、パスポートは自分の命の次くらいに大切なものなので、肌身離さず持つこと。パスポートケースを目立つ色のものにする、チェーンがついているものにすればよかったなと感じました。あとは戸籍謄本の原本(全項目書かれているもの)を携帯しておくと、紛失した際に大使館での再発行がかなり楽になります。また、現金はある程度持っていってください。デンマークではカードでのタッチ決済が主流と聞き、日本円の現金をあまり持っていなかった私は大使館でのパスポート再発行の申請料のお金もなく、パスポートがなければお金を下ろせないATMもあり、それらは使うこともできず、途方に暮れました。大前提として絶対的にパスポートは無くすべきではないですが、もしもの時に覚えていて欲しいのはこの2点です。ソウルの大使館へ行き、これからどうする方法があるのかを教えてもらい、韓国に2、3日滞在することになりそうでした。次の日に空港から連絡があり、パスポートを受け取り、デンマークへ出発しました。

ソウルまでの移動中、地下鉄で大きなスーツケースを運んでいると声をかけてくれて、階段を登り、改札まで持ってくれる人、雨の中歩いていたら、傘に入れさせてくれ、その傘をくれた方、お金が下ろせない状況を知り、すぐにお金を下ろしてきてくれ、お金を渡してくれて、「返すのは1年後日本に戻った時でいいから。これで韓国滞在して、美味しいもの食べて素敵な滞在にして、いい思い出作って留学がんばるんよ。」と言ってくださった方がいて、私の人生で生きてきた中で経験したことのない、人の優しさを受けました。

本当に私にとっては恥ずかしいし、情けない経験なのですが、どこか頭の片隅に置いてくれると嬉しいです

 

〈授業選択〉

今現在、受けている授業は2つで、1つは自分の学びたい専門分野であるGender and Sexuality・デンマークの歴史から文化まで多くの分野を網羅できるDanish Cultureを受講しています。

どちらも15ETCSを取得できる予定で、評価方法は、Gender and Sexualityが18ページ以上のLong Essayで、Danish Cultureは7.5ETCSが8割以上の授業への出席、残りの7.5ETCSがFinal Essayになっています。

Gender and Sexualityは受講生徒の国籍が約15カ国と多様で、各国の性教育や、LGBTQや性に関する法律の違いをディスカッションを通して、交流、その後全体へ向けて発表します。教授は授業の前半で北欧(デンマーク中心)の性に関する歴史、や法律に対しての講義をしてくださり、その後、生徒はディスカッションを通して、各々の国との違いを感じることができます。日本の性教育の位置付けや、宗教と性教育や捉え方、関わりなども深く学ぶことができます。

Danish Cultureは各週で授業で扱う内容が変わるのですが、デンマークの文学の歴史(アンデルセンの人魚姫の本当のストーリー)やバイキングの歴史、デンマークの建築などを学んでいます。日曜日に校外で行う授業もあり、お城や町の探索、美術館にも訪れます。デンマークの建物は非常に古くからあるものが多く、形も日本のものとは全く異なります。まるで映画の中にいるような感覚が味わえます!