Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東呉大学
2023年11月号 国際学部 N.K

1.授業紹介

今回は後期に履修している授業を紹介します。

「綜合華語」

これは留学生向けの中国語の授業です。週に2回あり、一週間の合計で4時間あります。クラスは3つあり、私のクラスで「當代中文課程3」という教科書を使っています。授業内使用言語は中国語で、クラスはほぼ日本人しかいません。中間と期末テストがあります。

「English conversation」

英語学科一年生向けの英語会話の授業です。先生はアメリカ人で、中国語が専攻の留学生も多く受けている印象があります。教科書はなく、テストらしいテストはありません。思想家の考え方について勉強します。一度、前に立って発表する機会がありました。

「Introduction to Japanese culture」

日本語学科3年生向けの日本文化の授業です。英語で開講されています。毎回簡単なクイズがあって、内容は日本人なら誰でも知っているようなことです。中間と期末のペーパーテストがあります。先生が留学生に興味があるようで、私を含めた日本人のクラスメイト3人を連れて、中華式の回るテーブルがあるレストランでごちそうしてくださいました。明るくて面倒見がいい先生です。

「Social Change in Taiwan」

個人的に今季受けている中で一番面白いと思います。先生が英語で台湾の歴史や民族を紹介します。ただ、台湾の地理の基本知識やおおまかな歴史の事前知識が全くないまま受けると少し難しいのかなと思いました。中間課題では論文を2本読んで、感想を書くというものでした。

「Focus on Taiwan: In Globalization Context」

台湾の文化について英語で学ぶ授業です。台湾の神様のひとつである「媽祖」ついて、グループプレゼンテーションをしました。それが中間評価にあたるものです。授業の流れとして、前半は他のグループが台湾についてグループプレゼンテーションをして、後半は先生がさらに説明を付け足したり、生徒の意見を聞いたりします。台湾の生徒さんは英語学科からの学生が多いと思います。

「Modern Chinese Society and Culture」

先生は中国語で説明したり、英語で説明したりするので脳の切り替えが大変です。生徒は日本人と韓国人、何人かの欧米人がいて、中国語があまり得意ではない生徒もいるので、もともとは中国語だけで授業をする予定でしたが、英語も使うようになりました。授業は台湾に関する映画やドキュメンタリーを見ることが多いです。それらの映像は台湾語もたくさん出てくるので、中国語字幕をつけてみることが多いです。中間発表では、グループプレゼンテーションがあり、クラスメイトと水道博物館に行って、その施設を中国語で紹介しました。ここまで中国語ができるようになったのかと感慨深かったです。

そして授業ではないですが、水曜日のお昼にある言語交換に参加することが多いです。日本語学科の学生が多く、かなり日本語を話せるので、自分から中国語で話さないと中国語を話す機会がなくなるので私から中国語で話し掛けるようにしています。

 

2.台湾人の話す英語について

後期になり、英語学科の台湾人と話す機会が増え、台湾人の話す英語の特徴についていくつか発見がありました。台湾人の話す英語はやはり中国語に引っ張られる感じがあると思います。そこで今回は私が発見した中国語話者の話す英語の特徴を紹介します。

発音について2つ、言葉の選び方について1つ発見しました。

一つ目、中国語話者は子音が続く発音が苦手だと思います。例えば、askは子音が連続で並んでいます。台湾人がこれを発音するとaks という風に聞こえることが多く、間違った発音になることが多いです。さらに、英語のクラスで台湾人が英語の文章を読んだ際、子音が続く音を発音することに苦労しているように見えました。中国語も日本語と同様に母音と子音を組み合わせて発音するので、英語の子音が並ぶ音は発音しづらいのだと考えます。

二つ目は短い単語に声調がつきがちだと思います。例えば、okayと返事をする時に台湾人はo の部分を一声で、Kayの部分を四声で発音することが多いと思います。英語を話すルームメイトも英語学科の学生さんもこの傾向があるなと思いました。中国語は必ず四つの声調がつくので、英語にもそれが反映されるのかもしれないと思いました。文章だと反映されないことも多いですが、短い単語だとよく分かると思います。

言葉選びに関しては、HeとSheを言い間違えることが多いと思います。中国語では、彼、彼女、動物に対して使う人称代名詞は「ta」と発音し、全部発音が同じです。よく言い間違えるのはそれが原因だと推測します。 heと言った後に、え?彼?と言ったら慌てて違う違う、sheだよって言いなおすという場面に何回か遭遇しました。割と間違えやすいことなのかなと思いました。

 

日本語学科の先生がごちそうしてくださった中華料理。ターンテーブルに興奮しました。

 

後期で仲良くなった英語学科の友達と留学生の友達とパシャリ。カラオケや夜市に行きました。