Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

エクス=マルセイユ大学
2023年11月号 国際学部 S.N

①授業紹介
エクス=マルセイユ大学は、法学部がとても有名です。私はALLSHという人文学部に所属しており、言語、人類学、心理学などのさまざまな分野の授業を履修することができます。特に言語は幅が広くドイツ語やスペイン語、ロシア語などのヨーロッパの言語に加え、中国語や韓国語などのアジアの言語も選択することができます。これらの授業では、その言語の文法や文学、文化など数多くの授業を開講しているため、興味があるものを自由に選ぶことができます。さらに、日本では開講している数が少ないカタロニア語やヘブライ語などの履修も可能です。
フランスの大学での授業はCMとTDの2つに分けられます。CM(Cours Magistral)とは、大教室で行われる講義のことで、TD(Travaux Dirigés )とは、小さい教室で少人数で行われるゼミのような講義のことをいいます。また、この大学は、一つの講義につき3単位、もしくは6単位がもらえます。留学生対象の授業は基本的にTDで1時間半、3単位ですが、正規学生の授業はTDもCMもあり、単位数も3単位か6単位です。授業時間は、1時間半から4時間まで、授業によってさまざまです。さらに、エクス=マルセイユ大学は1セメスター12週という、短い期間での一学期の構成になっているため、その分内容が凝縮されています。マンスリーレポート9月号にも少し書きましたが、私は日仏翻訳やレベル別のフランス語の授業などを履修しています。

②フランスに来て驚いたこと
フランスに来て早3ヶ月以上が経ち、生活にも慣れてきましたが最初の頃は慣れない環境で初めてのことも多く、沢山苦戦しました。しかし、日本との違いに深く考えさせられることもありました。今回は日本とフランスの違いをいくつかを紹介します。まず、街でのトイレについてです。日本と違い基本的に有料ですが、有料だからといって特別綺麗というわけでもなく、また、日本ほど数もありません。値段は場所によって様々ですが、エクサンプロヴァンスは€1の場所が多い気がします。同じく観光地としてとても有名なニースは€0.5でした。このように、場所によって値段も違ってきます。
次に、スーパーやマルシェでの光景についてです。野菜売り場では、野菜は計り売りが多く、袋に包まれていない野菜が棚に並んでいます。それに対し、日本は多くの野菜や果物がビニールで包装されています。フランスは、日本よりも環境に関しての意識が強いと感じました。
最後に、店の営業時間についてです。日本には24時間営業の店が当たり前のようにありますが、エクスではまだ24時までの店しか見たことがありません。この点に関しても、電気代などの観点から環境に配慮しているのではないかと考えました。同時に、日本は便利である代わりに他国と比べると環境に対しての関心、意識が薄いように感じました。自分たちの未来のことを考えると、もう少し関心を持ち、行動すべきではないかと思います。