Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ワルシャワ経済大学
2024年5月号 国際学部 A.Y

①カルチャーショックについて

 カルチャーショックとまではいきませんが、ポーランドに来て驚いたことはいくつかあります。そのうちの3つを紹介します。

 一つ目は、飲酒運転が認められていることです。ウォッカの名産国なだけあって、ポーランド人はお酒が強いです。だからなのか分かりませんが、ビール一杯までなら飲んでも運転して大丈夫だそうです。ビール一杯くらいじゃ酔わないというポーランド人の自信を感じます。

 二つ目は、店員さんが素っ気ないことです。気さくな店員さんももちろんいますが、日本に比べて店員さんに笑顔がない気がします。ポーランドに来る前からこのことは知っていたので驚きはしませんでしたが、はじめはレジに行くのが少し怖かったです。今はもう慣れたため怖いなとは思わないです。むしろ、どんなに素っ気なくても「Dzień dobry(こんにちは)」と「Dziękuję(ありがとう)」は言ってくれるので、面白いなとさえ感じています。

 三つ目は、日曜日はお店が開いていないことです。ポーランドでは、大きなスーパーやショッピングモールなど、多くのお店が日曜日には営業していません。ただ、全てのお店が閉じているわけではなく、小さいスーパーやZabka、(ワルシャワの)中心街にあるBiedronka(他の都市は分かりません)、いくつかのカフェやレストランは営業しています。寮の周りには小さいスーパーや、Zabkaが多いので、うっかり土曜日に買い物をし忘れていてもなんとかなります。ただ、Zabkaや小さなスーパーは、BiedoronkaやCarrefureなど大きなスーパーに比べて値段が高いので、なるべく土曜までに買い物は済ませておくべきだと思います。日本では週末は稼ぎ時なため日曜に閉まっていることはほとんどないので驚きました。

 

②ポーランドの気候について

 ポーランドの気候は、「冬は寒く、夏は過ごしやすい」とよく言われますがまさにその通りでした。ただ、地球温暖化の影響なのか、私が過ごした 2023 年から 2024 年は例年よりも夏が長く冬が短かったそうです。

 まず、ポーランドに到着した 9 月下旬から 1、2 週間ほどは暑く、最高気温は 30 度弱ほどありました。私は半袖を 1 枚しか持って行かなかったため、長袖で乗り切るのは少し大変でした。ただ、夜になると少し肌寒かったです。10 月初旬頃には急に気温が下がって秋が到来しました。この時期にはセーターが着れるようになります。夜は冷えるので、ダウンや厚手のコートとまではいきませんが、秋用の少し軽めの上着が必要です。また、ポーランドの秋はとても美しいですが、1 年を通して見るとその期間はとても短かいです。冬は暗く寒いので秋のうちにたくさんお出かけして、たくさん写真を撮ることをおすすめします。11 月中旬ごろには冬が到来して雪が降り始めました。この時期には既に日照時間も短くなり始めていました。ポーランドの冬は午後 3、4 時には日が暮れて、日照時間はたったの 7、8 時間です。天気も晴れの日は本当にまれで、ほとんどが曇りか雨、たまに雪です。最も寒かったのは 1 月で、寒い日には最低気温が-15 度近くありました。それでも今年の冬は暖冬だったそうで、寒いと-30 度近くまで下がることもあるそうです。この時期は天候も気分も本当に鬱屈としていて、お天道様の偉大さを思い知る日々でした。2 月に入ると徐々に気温も上がり日照時間も延び始めました。4 月には完全に春の到来です。ポーランドの春は本当に美しく、あの長く鬱屈とした冬を思うとより一層美しく感じられます。寮の庭や街のいたるところにある木々が日に日に緑を増やしていったあの時期、私は生まれて初めて新緑の美しさを知りました。5 月に入ると徐々に暑くなり、初夏が到来しました。5、6 月は半袖で過ごすことも多かったです。気温が 30 度を超える日もあり、寮にはエアコンがないため少し大変でした。そして、驚くべきことにポーランドの夏は午前3時には日が昇り、日照時間は16時間もあります。さすがに長すぎて、今度は夜の偉大さを思い知りました。