「この留学を振り返って」
この留学を振り返り思ったことは、留学は難しいということです。私はアメリカに約10ヶ月留学をしましたが、その中でたくさんの苦労がありました。皆さんが留学での苦労は何かと考えた際に思い浮かぶことは主に勉強に関することだと思います。確かに、私も実際たくさん苦労しました。授業の内容や課題の量についていけず、単位を諦めようかと思ったこともありました。それでも一緒に頑張っている友達と協力し、なんとか乗り越えることができました。しかし、この勉強での苦労はあまり私の中では印象的ではなく、逆にいい思い出として残っています。そのため、私は勉強以外で留学は大変であることを伝えたいと思います。私は留学3ヶ月目ごろに全身が痒くなり、体を掻いていないと耐えられない状況になりました。病院に行くと原因はおそらく虫だろうと診察されました。処方された薬を飲んでいましたが症状はあまり良くならず、痒みに耐えながら生活をしていました。夜は痒みで寝られず、授業中は痒みに耐えるために神経を使っていたため授業に集中することはできませんでした。授業以外の時間は部屋で過ごし、食堂では座っていることも辛かったため食事を部屋に持ち帰り食べていました。もちろん友達には私の状況を話し、皆心配はしてくれました。しかし、日常生活に支障が出るほどの痒みの辛さを経験した人はなかなかいないため、私の状況を理解してくれる人はいませんでした。この辛い状況は2ヶ月ほど続き、その中で私は「早く日本に帰りたい」とずっと思っていました。約2ヶ月を乗り越えはしたものの、時間を無駄にしてしまったと感じるばかりで、自分を労わることはできませんでした。この辛い期間は特に私を成長させてくれたわけでもなく、時間の無駄だったと言えます。以上のような経験を踏まえ、留学は難しいと思いました。今回私が経験したことは留学をする中で頻繁に起こるようなことではありません。しかし、日本以外の場所でこのような経験をすることはないとも限りません。この経験から私が伝えたいことは日々のストレスだけでなく、他にも予測できないような辛いことがたくさんあるのが留学であるということです。
「留学経験をどのように活かすか」
私は留学中に様々なことを経験する中で自分の長所と短所に気づきました。それらを今後どう活かしていくかをお話ししていきます。まず私が気づいた自分の長所は人と人を繋ぐことです。たくさんの現地の方々や他国からの留学生と出会い、彼らと交流する中で多くの友達を作ることができました。彼らと付き合う中で友達に別の友達を紹介し、みんなで楽しみたいと思うようになりました。もちろんお互いの性格が合わず全然仲良くならなかった友達同士もいます。しかし、多くの場合友達と別の友達が仲良くなり、グループで楽しむことができるようになりました。実際に数人の友達から私の友達と仲良くなることができてよかったと言われたことがあり、人と人を繋げる能力が少しは高いのだと気づくことができました。この長所は大学や将来仕事の場で活かすことが出来るのではないかと思いました。グループ作業がある場合、人選が重要になると思います。人によって得意なものや好きなものは違い、またどんな人が合うかも人それぞれ違います。そのため私がグループを作る役を担うことで友好的かつ需要と供給を補える関係を築くことが出来るのではないかと思いました。このような長所がある一方で直していかなければいけない短所も見つけることができました。それは自分に適度な目標を設定し継続することです。物事に取り組む際に設定する目標がいつも高すぎたり低すぎたりします。目標設定が高すぎる時はすぐに自分には無理だと諦めてしまい、逆に低すぎた場合は達成感や面白さを感じることができず飽きてしまいます。これにより物事を長期的に継続することができず、中途半端に終わってしまうことが多いです。この経験から目標設定をして物事に取り組んだ際にはそれが自分に適度なものだったかを振り返り、物事を長期的に継続することを常に意識していくことでこの短所を克服できるのではないかと思いました。経験から気づいたこの目標設定と継続の弱みを今後の生活の中で意識し、将来自分の強みとして活かすことが出来るようにこれから精進していきます。