Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ディーキン大学
2024年10月号 国際学部 A.M

―カルチャーショックについて―

今回は、オーストラリアでの留学を通して感じたカルチャーショックの中から、特に印象深かったものをいくつかご紹介します。

まず一つ目は、ホームステイ先で食べたベトナム料理です。どの料理もとてもおいしかったのですが、時々驚くようなものが出されることがありました。例えば、以前もお話ししたように、鳥の足が出てきたり、蛍光緑の正体不明のケーキが出てきたりしました。また、ココナッツミルクに白米と小豆を混ぜたスイーツもありました。どれも日本では見たことがない食べ物で、見た目に抵抗があり、最初は食べるのをためらいましたが、意外にもどれもおいしく食べることができました。

次に紹介するのは、肉の洗浄についてです。インド人のルームメイトが料理を始める前に必ずしていたことなのですが、シンクにお湯をためて、その中に肉を1~2時間浸していました。理由を尋ねたところ、「肉に付いているかもしれないバクテリアや血を落とすため」とのことでした。ただし、もう一人のインド人のルームメイトはそのようなことをしていなかったので、地域や家庭によって習慣が異なるようです。しかし、この習慣のせいでシンクが一部使えなくなり、正直不便でしたし、毎回少しイライラしていました。

最後に紹介するのは、ゲップの文化です。香港出身の人たちは、食事中であろうと公共の場であろうと、どこでも気にせずゲップをします。理由を聞いてみると、「ゲップをすることで体内の悪い気を外に出せる」という文化的な考え方があるそうです。彼らにとっては普通のことのようでしたが、世界的なマナーとしては好ましくない行為ですし、目の前でされるたびに不快な気持ちになりました。そのため、途中からは目の前でゲップをされるたびに文句を言うようにしていました。

以上が、オーストラリアで私が経験したカルチャーショックの一部です。どれも日本にはない独特な文化で、とても新鮮な体験でした。

 

(左:緑のスイーツ / 右:鳥の足)

―カルチャーショック2―

先日、夜ご飯を作っている時に、ルームメイトでケニア出身の子とばったり会い、話をしているうちに、彼女のおじさんの葬式にオンラインで参加することになりました。ケニアでは、いろいろな国に親族が住んでいるため、オンラインで葬儀に参列することも一般的だそうです。彼女のおじさんは31歳という若さで亡くなられたとのことで、とても悲しい出来事でした。しかし、中継を見ながら、彼女がケニアの文化についても多く教えてくれ、カルチャーショックも同時に感じました。

まず、ケニアの葬式は基本的にカトリック式で、紫を基調とした10時間以上にわたる大規模なものだそうです。毎回、葬儀には100万円以上が費やされるとのことで驚きました。また、参列者は100人を超え、そのほとんどが親族だそうです。中には105歳のひいおばあちゃんもいらっしゃいました。彼女の家族は5人家族ですが、お母さんの兄弟が12人もいるため、いとこが50人以上いるそうで、今回の葬儀にはそのほとんどが参列していました。彼女は画面に映る人を一人一人説明してくれましたが、全ての親族を覚えていたことにとても驚きました。

また、葬儀ではみんなで歌を歌ったり、スイカやメロンをお供えしたり、色とりどりの服を着たりするなど、日本の葬儀とは異なり、明るい印象がありました。2時間の短い参加でしたが、彼女のおじさんがどれだけ素敵な人で多くの人に慕われていたのかを感じることができました。

ここからは葬儀とは関係のない話になりますが、ケニアの家庭では2つの家を持つことが一般的だそうです。平日の学校や仕事がある日は街で過ごし、週末には田舎で家族と一緒に過ごすそうです。彼女たちの文化では、家族を最優先に考えることが大切とされており、家族のためならどんなことでもするという考え方が根付いているとのことでした。日本とは異なる文化で、知らないことばかりでしたが、とても興味深い話でした。