Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オーフス大学
2025年4月号 経済学部 K. C

現地の学生、友人について

デンマーク第二の都市、オーフスに来て8ヶ月が経ちました。交換留学生としての日々は、新しい発見と出会いに満ちています。今回は、こちらでできた現地の学生や友人との交流についてお話ししたいと思います。

オーフス大学の学生は、デンマーク人、特にオーフス市民が中心ですが、ドイツをはじめとしてヨーロッパ各国からの留学生も多く、非常に国際色豊かです。最初から壁を感じることは少なく、一度打ち解けると、とてもフレンドリーでオープンマインドな人が多いと感じます。フライデーバーや日本カフェというイベントでも友人たちと過ごす時間が増えました。

デンマークといえば、「ヒュッゲ(Hygge)」という言葉が有名ですが、まさにそれを体現するような過ごし方が多いです。日本とは違った時間の流れを感じるスローライフがオーフスでの暮らしの中心にあります。先日も友人とカラオケバーに行ったところです。とても楽しいひとときでした。派手なパーティーもよくありますが、こうした居心地の良い時間を大切にする文化は、本質的には日本と似ているのかもしれません。

最近驚いたのは、オーフスで日本文化への関心が高まっていることです。先に述べたカラオケバーもそうですし、アニメや漫画はもちろん、日本食や日本旅行に関心を持つ友人も少なくありません。「おすすめのアニメは?僕は進撃の巨人が好き(英語だとAttack on Titanなので覚えておくといいですよ!)」と聞かれたり、寿司を作ったりするイベントもあり、自分の国の文化を通じて交流できるのは嬉しい発見でした。スーパーでも日本の食材やインスタントラーメンを見かけることが増えた気がします。

オーフスでの友人たちとの時間は、私の留学生活を豊かにしてくれる大切な要素です。一緒に食事をしたり、街を散策したり、ただ語り合ったり。そんな何気ない日常の中に、「ヒュッゲ」な温かさがあります。これからも、この繋がりを大切にしていきたいです。

 

検証:花粉症は日本の風土病?

オーフスでの交換留学生活も春を迎えました。こちらで過ごす中で、日本の春の風物詩ともいえる「花粉症」について、新たな視点から考える機会がありました。それは、花粉症は本当に日本だけの「風土病」なのか、という問いです。

日本において、特にスギやヒノキの花粉によるアレルギーは、国民の多くが悩む深刻な問題です。「国民病」とまで呼ばれ、春先にはマスク姿の人々、連日の花粉情報、様々な対策グッズが日常風景となります。私自身も長年、春の訪れを憂鬱に感じる一人でした。

ところが、デンマークに来てからもこの時期は同じ症状が出ているのです!オーフス周辺は、日本のようなスギ・ヒノキ林は少なく、白樺やイネ科の花粉がアレルギー源となることが多いようです。もちろん、こちらにも花粉症に悩む人はいて、スーパーのレジ前には花粉症の内服薬と点鼻薬、薬局には大きなポップの下に点眼薬を見つけられます。気候も植生も、大陸も違うところでも花粉症からは逃れられないのかと驚いています…

個人的な体験としても、マスクなしが主流のデンマークでは対策がしづらいというのが感想です。日本のニュースで花粉の辛さを報道しているのを見ると、激しい共感があります。この経験から、花粉症が世界のどこでも起こりうる症状なんだと認識させられました…