Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東国大学校
2012年6月号 文学部 A.N

試験の事

 私が受講していた大学院の授業(日本文化史Ⅱ)は試験を行わない授業だったので、試験はありませんでした。基本的に大学の授業はテスト(中間テスト及び、期末テスト)があり、韓国人の学生は早くから試験の準備を始めます。図書館も24時間開放され、多くの学生が遅くまで学校へ残って勉強したり、なかには家に帰らない学生もいます。試験期間中、韓国人の学生は試験勉強用の服だと言って、すごく楽な服装で学校に来ます。勉強にたいする意気込みがとても強いです。

 語学堂は1セメスター(2ヶ月)の間に、中間テスト、期末テストがあります。テストは、話す、書く、読む、聞く、の四種類で、中間、期末ともに二日間にわたって行われます。テストは授業中に学んだ内容しか出ませんが、問題数が意外に多いので時間配分を考えながら問題を解いていかないと、最後までたどり着けない場合もあります。話すテストは先生と一対一で会話をするのですが、会話なので自分が何点くらいとれているのか、結果がでるまで、検討しづらいです。

 語学堂は進級制で、中間・期末テストの平均で7割を取得しないと進級できません。1点でも足りないと、進級できないので、ぎりぎりのところで落としてしまう学生もいます。

 

余暇の過ごし方

 語学堂が5月末から6月半ばまで休暇期間だったので、今月は余暇の時間が多かったです。私は寄宿舎にいて一人で時間を過ごすことよりも、誰かと外に出ていく方が好きなので、休暇期間の間、ほぼ毎日、外で友人とともに過ごしました。休暇期間以外の余暇の時間も、私は基本的に外に出て時間を過ごすことが多いです。

私の韓国人の友人は日本語ができる人、できない人と両方います。私は韓国語がまだまだ不十分なので、始めは日本語ができない友人と二人で会うのは不安でした。しかし、誘ってもらって一緒に遊ぶうちに、その不安もなくなりました。私が話した韓国語が間違っていれば、訂正して教えてくれ、友人が話した韓国語を私が理解できない時は、簡単な言葉に置き換えて話してくれ、楽しい時間を過ごすことができました。

中には野球好きの友人がおり、野球観戦に連れて行ってもらいました。特に私も野球に興味があるわけではないですが、韓国人の野球観戦を体験することができ、楽しかったです。また、日本人の友人と会う時はカフェで一緒に韓国語を勉強して過ごしました。

 語学堂が休暇の間、韓国語に触れる時間が一気に減るので、身についた韓国語能力が落ちないか心配でした。しかし、このように過ごしたおかげで、無理なく語学堂の新しいセメスターを始めることができました。

 

自由テーマ

 中区庁の仕事を手伝ったことを書こうとおもいます。

東国大学はソウルの中区にあり、大学を通じて中区庁の仕事を手伝う簡単なアルバイトの募集があったので、応募しました。仕事内容は、観光客のふりをして中区庁の職員の方とタクシーに乗り、タクシーの運転手が観光客に対して不当な請求等を行わないかの調査です。応募者が多かったのですが、運良くアルバイトをすることができました。

中区庁は盟洞・東大門がある地域なので、観光客がとても多いです。その分、タクシーを利用する観光客も中区庁では多いのですが、その観光客に対してタクシーの運転手が過給請求したり、わざと遠回りをすることが問題となり、今回調査することになったそうです。私もよくタクシーを利用するのですが、わざと遠回りされたことがあり、道をわかっているだけに、悔しかったです。調査中に遠回り、過給請求はなかったですが、おつりをくれないことは数回ありました。

 今回、このような形で中区庁の方と関わることができ、中区庁の現状をしることができました。メインとなる観光地があるだけに、大変そうですが、中区庁の方にすごく親切にしていただき、韓国人の暖かさを感じることができる機会となりました。