Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2025年5月号 国際学部 Y.P

<留学と語学力>

生活を送る上でコミュニケーションは必要不可欠ですし、留学をするにあたって最も不安なのが語学力だと思います。私の場合、龍大でのフランス語の授業とDELF B1の対策と受験が留学前に主に行っていたことでした。しかし実際にフランスに来て本場のフランス語を聞くとそのスピードや言い回しの多様さから、私がこれまで準備していたことでは大いに不足していました。ただし数ヶ月経つとお店の方や大学の授業、友人たちがよく使う表現に耳が慣れ、ボキャブラリーは格段に増えるのであまり心配する必要はないと思います。またこれは常ですが、名詞の性別や動詞の活用を覚えるのには苦労します。フランス人でも間違えるとのことなので、ミスしても気にしすぎずその都度覚えていくよう心がけましょう。半年を過ぎた辺りから、文を構成して話すスピードが上がったように個人的には感じました。大学の授業が終わりフランス語に触れる機会が減ってしまうのでは、と不安に思っていたところ、友人がリヨンにあるランゲージカフェを教えてくれたので週に1度通っていました。ただただ話すことに集中できるのでそこからさらに自分自身で成長を感じることができました。またリヨンでは約2ヶ月に一度、DELF試験が開催されています。私は今月、そこでB2の試験を受けました。結果はまだわかりませんが、試験対策をしている中でも留学前と比較すると格段に語学力は伸びていることを実感しました。10ヶ月間フランスに住み、大学に通い、友人と過ごし、と生活を送っていれば日常生活に必要なレベルの語学力は自ずとついてくるので、怖がらないで良いとこれから留学を考えている方に伝えたいです。

 

<9ヶ月が経って>

大学が終わってから「留学生活がもう少しで終わる」という実感が湧き、悔いのないように残りの時間を過ごしたい、と行動するようになりました。ただ、春は龍大の新学期ということもありゼミ課題や卒論といったタスクを同時にこなすことも重要です。限られた時間の中でも留学を終えて自国に帰ってゆく他の留学生たちの送別会をしたり、まだ行ったことのないお店を試したり、天気のいい日に友人たちとピクニックをしたり、と活動的に過ごすよう意識しています。この時期にはヨーロッパ内を旅行をする人が多いと思いますが、オランダ旅行の際に行きのフライトがキャンセルになるというハプニングが。カスタマーセンターにて飛行機の取り直しや賠償金の受け取り、空港ホテルの手配など初めての経験をしました。旅行前から疲れましたが今思えばこれも経験だなと前向きに捉えて乗り越えました。今回はたまたま大手航空会社だったのでよかったですが、あまり格安航空を利用しすぎるとここまでの補償はしてもらえないと思うので気をつけてください。またこの時期に忘れてはいけないのが、手続きです。スマホのSIMや銀行口座の解約手続き(オンラインで可能、解約予定日10日前まで)や、CROUSの退去手続きは(1ヶ月前まで)なるべく早めに調べて取り掛かるのがおすすめです。私は退寮手続きを1ヶ月を切ってから始めてしまい、焦りました。でもさすがフランス、事情を説明すれば柔軟に対応してくれて助かりました。

 

Pique-nique

La Saône

Pays-Bas (Utrecht)