・試験のこと
中国の大学では一つの学期の中で試験の内訳としては4月の中間テストと6月の後半に行われる期末試験の二つがあります。このレポートを書いてるのがちょうど試験が終わった翌日で、やっと試験が終わりこれから夏休みだと思うと心の中でほっとしております。
授業紹介の所でも述べましたが、私が今受講している科目としては精読、口語、閲読、聴解、写作と5つあります。期末試験では当然全ての科目で試験がありました。
精読は文法項目を中心とする授業なので語法問題が中心です。日本人の私からするとこういった形式の試験は比較的易しく感じます。試験の難易度もそれほど高くありません。
口語はまず指示された文章を読み、その後あるテーマについて自身の見解を述べるような試験形式でした。予めテーマが先生から指示されていたので、前もって準備を行えば問題はありませんでした。
閲読は長文読解が主になります。私は長文を読むのが苦手なので、少し苦労しました。しかし、ゆっくりと読み進めていけばおのずと答えが出てくるもので、なんとか及第点はあるかなといった具合です。
聴解の試験内容は教科書の設問をほぼ丸写しした体なので、私の中では一番簡単な試験でした。
写作は400字の作文を書くようにとの問題でした。この試験では辞書持ち込み可であったので、なんとか書ききることができました。
・余暇の過ごし方
余暇の時間はインターネットで中国の情報を入手したり、映画を見たりしています。中国の動画サイトでは日本のドラマや映画を見ることができるのでとても便利です。(たしか日本では中国の動画サイトを見ることができなかったような気がします。)中国はネットの検閲が厳しいなど利用者にとって不自由な部分がありますが、その一方で日本とは少し変わったあるユニークなインターネット環境であるので、楽しいです。
先日たまたま大学内で知り合った中国人のおじさんと一緒に十三陵へ行きました。十三陵までバイクで片道2時間半とかなり遠いです。その日はものすごく暑かったので、ものすごく疲れた印象があります。最近はこのおじさんと一緒に余暇を過ごすことが多いです。 勉強することも大切ですが、余暇をどのように過ごすかも大切であると思います。今後も遊ぶ事を大切にしていきたいと思います。
・中国の学生について
私は現在教育を専門に勉強していることもあり、ここでは中国の教育事情について述べたいと思います。先日中国全土で「高考」と呼ばれる試験がありました。日本で言うところの入学試験ですね。日本の入学試験の場合予め自分の勉強したい大学、学部を決めてから試験を受けますが、中国の場合はどこの学部に入るかは試験の点数で決まります。そのため、自分が法律を勉強をしたいと思っても、別の学部を専攻せざるをえない事が多々あるようです。これについて中国の学生たちは仕方のないものだと考えているようで、好きな専攻よりもどの大学に入るかの方が重要視しています。日本では大学に入ってから自身が勉強したい分野とのミスマッチから大学を中退する人がいますが、中国ではそのような事はほとんどないようです。ただ日本語学科の学生に「なぜ日本語を勉強しているのか」と質問すると、「仕方なく」といった答えが大半で少しがっかりしました。
このように仮に日本では考えられない事が中国ではスタンダートなのです。そのため最近は何かにつけて日本と中国を比較するようにしています。そうすることで中国に対する異文化理解が深まると思います。
写真1:中国ではちょうど卒業のシーズン。中国人卒業生と一緒に
写真2:いつも一緒にいる友達の誕生日パーティーにて(本人不在)