Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2025年6月号 国際学部N.Y

hej hej

この留学を振り返って

8月25日に出国をしてから時がたち、約10ヶ月の留学生活が終了しました。日本に帰国してからは、自分がヨーロッパにいて、日本にいなかったときの期間がすっぽり無かったようで、出国した10ヶ月前の日は先日の様に思えました。帰国してすぐは留学について振り返ることをすることで留学はもう終わったんだ、と思いたくなかったのか、しんどいこともあったけど楽しかったよーとめちゃくちゃありきたりなことしか言えませんでした。今もなかなか自分の留学中の感情、今感じる事などを言語化することは難しいですが、この留学は私にとって沢山のことを知る事が出来、考えた、私の人生の中ですごく素敵な経験でした。家族、友人のいない知らない土地で最初からすべて自分でやらなければいけないことしかない状況になり、正直しんどいことも山ほどありました。

思い返すと、長期で留学したいと入学前そして入学後もぼんやり描いていたものの、特に何も考えず、何もせずに日々を過ごしていました。でもやっぱり長期で留学に行きたいと心の底から思い、そこから努力してこの留学を決めることができ、留学に行ってからだけでなく、留学に行くまでのプロセスも自分を大きくしてくれたと思います。結果として自分が決めた目標を自分の努力でやり通すことができました。これらの自信は留学中でも自分の励みになりました。自分なら頑張れるし、頑張れた経験があったため、留学中の授業が諦めたくなるぐらいなことでもいったん頑張ってみようと思えたり、忍耐力がつきました。このようにいろんな面で自分は大きくなれたと思います。留学中はいろんなことを考えることが増え、身近なことにありがたみを感じたり小さな優しさに気づき特に自分の精神面で変わったと感じます。その反面、考える時間が増えることで考えすぎてしんどくなることも少なくなかったです。しかし個人主義社会の中、自分を大切にすることはもちろん大事であるとも感じましたし、自分を大切にしてくれている周りの人たちを本当に大切にしようと思いました。自分の軸になるようなもののヒントをスウェーデンで生活することを通してもらったような気がしています。

この留学経験をどのように活かすか、ということについてはもちろん語学力はこれからも向上することが出来るようにしていきたいです。私はこの留学の1番の目的は語学力を向上させることだったのですが、語学力は特にスピーキングとリスニングの面において伸びました。自分の言いたいことは言えるようになったし、物怖じしなくなりました。例えば、旅先で出会うバックパッカーの方達といろんな話をしたり経験を聞いたり、寮の仲間と毎晩いろんな話を交わして、いろんな価値観に触れることができ、英語を喋れることで見える世界は広がりました。英語力ももちろんですが、自分が感じ取ったものを大切にしたいと考えています。留学が終われば就活、という日本のレールに乗っかって行くことしか自分の頭にはなかったのですが、いろんな選択肢があることに気づき、自分がレールにとらわれていることに気づけました。しかし、経験をどのように活かすかは正直まだ分かりません。留学中も自分が何をしたいのかを考えましたがまだ答えははっきりと出ていないです。興味のあること、勉強したいことは見つけることが出来ましたが、どのようにこれからしていくかは分かりません。まだまだ自分自身を見つめ直してここで得た事を何かしらの形で活かすことができると信じています。濃い1年を過ごせて感じ取って自分のものにできたので本当に留学して良かったです。支えてくれた周りの人、友人、自分のやりたいことをさせてくれた家族には本当に感謝しています。スウェーデンで作った縁も大切にしていきたいです。一生忘れることはないです。スウェーデン留学が私の人生の素敵な想い出になりました。