①試験について
試験は中間試験と期末試験に分かれており、学期の第何週目に実施されるかがあらかじめカレンダーで決められています。日本の大学と異なり、中間試験が大学全体で統一されたスケジュールに沿って試験が行われる点が特徴です。試験の形式は教員によって異なり、ペーパーテストのほか、口頭発表やレポート、Googleフォームを用いたオンライン形式など、さまざまな方法が取られています。
「華語2」では、中間試験として名刺の作成と名刺交換の実践練習が行われました。名刺を自分でデザインし、自己紹介から交換までの流れを実践的に学びました。期末試験はGoogleフォーム上で行われ、リスニング、リーディング、ライティングの3分野にわたるテストでした。教科書の内容に準じた問題に加えて、会話の要約や意見記述といった応用的な内容も出題されました。追加点問題では、台湾文化に関する選択問題が出されました。
「華語3」では、中間試験は教科書に沿ったペーパーテストで、単語の穴埋めや文法問題、テーマに関する記述などが出題されました。さらに中間発表として「自分の夢」についてパワーポイントを使った発表も行われました。期末試験も同様にペーパーテスト形式で、最後の授業では店員と顧客役に分かれた実践的な会話練習の発表も行いました。
「華語4」の中間試験は旅行プラン作成のレポートで、台北の象山登山をテーマに、3500元以内で登山用品を選ぶ課題や、友人へのプレゼントの選定理由を書く課題が出されました。期末試験は華語2と同じくGoogleフォームによるリスニング、リーディング、ライティングで、追加問題として文化や宗教行事に関する記述や、中間のレポート内容をもとにした問題も含まれていました。
②夏休みについて
夏休みは6月末から9月初めまであり、台湾ではちょうど学期の区切りにあたります。6月末は卒業の時期にも重なり、期末試験が終わるとすぐに現在の宿舎を出なければなりません。夏休み期間中も台湾に滞在する場合は、通常の宿舎から「夏休み用宿舎」へと引っ越す必要があり、そのためには事前に申請を済ませておく必要があります。一泊あたりの宿泊費は120元で、女子寮の一角を借りる形になるため、男子寮と比べて設備が整っており、セキュリティゲートやエレベーターも完備されています。初めて利用する際には少し緊張するかもしれませんが、慣れると快適に過ごせます。
ただし、夏休み期間中は大学の食堂がすべて営業を停止しているため、基本的に外食での生活になります。自炊設備もないため、食費は普段よりもかかりがちです。洗濯機や乾燥機は男子寮と同様に一回20元で使用可能です。
ゴミの回収は屋内で行われています。男子寮とは異なり、ビン、缶、プラスチック、紙類などを細かく分別し、それぞれリサイクルボックスに入れる必要があります。
また、照明の自動管理も特徴的です。夜0時になると部屋の電気が自動で消灯し、翌日13時30分になると再び点灯します。このため、夜遅くまで作業ができないため注意が必要だと感じました。
履修の手続きについては、次学期の履修登録を7月上旬に行う必要があり、同じ時期に前学期の成績も確認できます。日本と比べて少しタイミングが異なるため、自分でスケジュールを忘れず確認しておく必要があります。
さらに、台湾の夏は台風の影響を受けやすく、風雨が強まる日が多くなります。また、電力設備の点検などで停電が発生する日もあります。そういった非常時に備えて、水や簡易な食料をあらかじめ用意しておくと安心です。生活面・気候面ともに日本と異なる点が多いため、準備しておくことで、より快適に過ごせると感じました。