Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2025年9月号 国際学部 H.K

渡航・入国について

 今回は、入国する上で一番重要な在留カードについて説明します。フィンランドに90日以上滞在する場合、在留カードが必要となります。私たちの場合、滞在期間がそれを超えるため、ビザを取得する必要があります。ビザ申請には数週間かかるので、余裕を持って早めに手続きを始めることをお勧めします。ただし、ビザの申請は交換先の学校から入学受け入れの通知が届かないと始められません。そのため、通知が来る前に準備できることを進めておくと、後々慌てずに済みます。そのため、今回は2つの書類に注目して紹介します。

 まず、留学にあたって必ず必要なものが海外旅行保険です。龍谷大学からも保険加入を求められており、ビザ申請時に保険加入証明書の提出が必要となります。通知が来たら、すぐに保険に申し込むことをお勧めします。ただし、保険のプランには多くの選択肢があり、費用も異なるため、慎重にプランを選び、書類をよく確認して申し込みましょう。

 2つ目は、英文残高証明書です。特に注意すべきは、証明書が「英文」であることです。ビザセンターではどの書類も日本語の書類では受け付けられないため、必ず英語で準備する必要があります。フィンランド語でなければならないわけではなく、英語であれば問題ありません。また、ユーロ表記でなければならないのか疑問に思うかもしれませんが、フィンランドの場合、円表記でもユーロ表記でもどちらでも問題ありません。たとえば、ゆうちょ銀行で発行された残高証明書は円表記でしたが、英文で作成してもらえました。

 その他にも必要な書類がありますが、最新の情報については「Enter Finland」の公式サイトでしっかり確認し、準備を進めてください。

②オリエンテーション・授業選択について

 オリエンテーションは4日間行われ、うち2日間はオンライン、残りの2日間は対面での実施でした。内容は、manabaのような学習管理システムの使い方や履修登録の方法、図書館の利用方法など、基本的なことが一通り紹介されました。このオリエンテーションは、新入生向けの大学説明会のようなもので、他の留学生や現地学生と交流する機会はほとんどありませんでした。

 しかし、オリエンテーション期間中に東フィンランド大学(UEF)の学生団体が町の中心で主催した新入生・新留学生歓迎パーティーがあり、私も参加しました。ヨエンスー自体が小さな町で、町の中心を大胆に使ったようなパーティーは、とても楽しかったです。

 授業選択では、龍谷大学とは全く異なるシステムで、とても戸惑いました。まず、UEFの授業期間は、1セメスターの中でも9月〜10月、10月〜12月など複数の期間に分かれており、1セメスターずっと続く授業はありません。そのため、履修登録期間も授業ごとに設定されています。授業がまだ始まっていない場合は、登録期間が終わっていなければ何度でも登録を変更できます。

 授業スタイルも多様で、対面授業・オンライン授業・自主学習型の授業などがあります。留学先であるため基本的には対面授業が望ましいですが、龍谷大学と比べて対面以外の授業スタイルが多く採用されているため、しっかり確認することをお勧めします。中には「対面」と表記されていても、細かなスケジュールを確認すると実際はほとんどオンラインで行われる授業もあります。