Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

タマサート大学
2025年9月号 文学部 Y.Y

①環境(大学施設)について

タイ・タマサート大学に来て、私が最も面白いなと感じているところは図書館です。私が通うタープラチャンキャンパスには6つほど図書館があり、学部ごとの図書館にはそれぞれの専門図書が収蔵されています。タマサートはじめタイの大学図書館は比較的学生のコミュニティの中心として機能しているのではないかと感じています。図書館はいつも賑わっており、コーワーキングスペースやコーラニングスペースなどといったグループで使用できる個室がたくさんありますが、常に満室状態なほどよく利用されています。タイの大学はアクティブラーニングが主でグループワークが多いためそういった時に活用するのはもちろんですが、テスト期間に友達と集まって勉強したり、それぞれの部屋に付いているテレビで友達と映画鑑賞をしたりなど様々自由に過ごしています。図書館にはEdutaining roomと称されるスペースがあり、驚くことにNetflixやAmazon primeの視聴も可能です。また、興味深いのは図書館の貸出備品に多数のボードゲームやSwitchがあることで、学生たちがわいわい楽しんでいるのも日本の大学図書館では見ない光景で非常に新鮮味があります。それだけでなく、ロビーにはカフェがあったり、誰でも自由に弾いてよいピアノが設置されていたり、図書館で飼われている看板猫たちまでいます。そして、私が中でも一番面白いと思うのはNap Boxがあるところです。小さな個室にクッションが置いてあり、ゆっくり休むことができます。龍谷や日本の大学図書館の落ち着いた雰囲気も好きですが、活気溢れるタイらしい大学図書館もまた違った形でいいなと感じています。

 

↑看板猫の看板

   

↑Edutaining RoomとNap Box

②環境(大学サービス)・交通について

図書館に引き続き、大学のシャトルバスサービスについてと併せてタイの交通について紹介したいと思います。非常に有難いことに通学には無料のシャトルバスを利用することができます。大学近辺の主要なバス停に停まるので、家探しの際にはその点も考慮するとよいと思います。タイの路線バスアプリVIA BUSでシャトルバスの路線ルートや現在地が把握できるので便利です。ルートにもよりますが、大体30分に一本のペースで朝7時台から夜7時台まで利用できます。ただ、シャトルバスに限ったことではないですが、基本的にタイのバスには明確な時刻表が存在しないのでその点は注意が必要です。

タイの路線バスは公共交通機関の中で最も安く、かつバス停は広く・細かく分布しているため地元の人々の足となっています。留学生にとっても利用しやすく、基本の移動手段になるかと思います。私は日本で基本電車を利用しており、特に京都のバスには難しいイメージがありましたが、タイでは前述したVIA BUSを使うことによって日本で電車を利用するのと同じような感覚で路線バスを利用できています。もちろんBTSやMRT、SRTなども日本の電車と変わりなく簡単に利用できますし、Grabなどの配車アプリも非常に便利でよく使っています。ですが、それだけでなくローカルバス・ソンテウ・電動トゥクトゥクなど状況に応じてさまざま交通を使いこなせるようになると、タイでの生活に一層実感や愛着が湧き、より豊かに、楽しくなっているように感じます。地元ならではのさまざまな交通機関を使いこなして出かけるのも留学生活の醍醐味の一つではないでしょうか。