―授業紹介①:フィンランド語の授業について―
東フィンランド大学では各授業の開講曜日や、開講時間は固定ではありません。例えば、月曜の朝に2時間あった授業が、次は再来週の木曜の夕方に3時間あるということもあります。また、授業開始・終了の時期も各授業により異なります。この秋学期に私は7つの授業を登録しましたが、10月末現在、まだ2科目しか始まっていません。その2科目のうちの一つである「Finnish1」について紹介したいと思います。 Finnish1はフィンランド語初級の授業で、2時間の授業が週2回あります。この授業は1academic year (2 semesters) 在学する留学生向けの授業で、9月中旬~12月中旬まであり、中間試験と期末試験があります。テキストは授業中に配られた冊子で、テキスト代として先生に6ユーロ渡しました。Finnish1はグループが2つあり、私の登録したグループの受講人数は40名程だそうですが、他の授業の時間帯と重なり欠席している学生も多く、毎回の出席者は30名程です。授業はテキストに沿って先生が進めていく形で、当てられて答えたり、ペアワークがあったりと日本の語学の授業とさほど違いはないように思います。この1か月半で、挨拶、数字、時計の読み方、動詞の人称活用、疑問形などなど、盛りだくさんの内容を学び、私は正直授業のペースが少し速いように感じていますが、予習復習をしっかりすれば、ついていける内容だと思います。
―カルチャーショックについて―
さほど大きなカルチャーショックはまだ受けていませんが、文化の違いに少し困ったことを一つ挙げたいと思います。 日本からの郵便荷物の受け取り方法に私は少しカルチャーショックを受けました。わたしはEMSという速達便で、親に荷物を送ってもらいましたが、通関手続きが必要だった為、通常5日程で届くはずの速達便が、受け取るまで2週間以上かかってしまいました。発送から1週間後くらいにまず、通関手続きについて書かれた通達が郵便受けに入っていましたが、その内容は全てフィンランド語とスウェーデン語で、全く理解できませんでした。チューターさんやフィンランド人の友だちに助けてもらい、税関の人とのメールのやりとりでなんとか通関手続きを済まし、やっと荷物がヨエンスゥまで届きましたが、家までは運んでもらえませんでした。「近くの郵便局にあなたの荷物があります」といった内容のメモが郵便受けに入っていただけでした。日本では大きな荷物でも玄関で受け取ることができ、不在だった場合電話で連絡すれば再配達をしてくれるサービスもあります。それに慣れてしまっていた為、荷物一つ受け取るだけなのにどうしてこんなに時間がかかり、なぜ届けてくれないんだろう、と思ってしまいました。他の日本人の友だちの中には、郵便局に行かずに玄関先で荷物を受け取れた子もいて、どういった荷物が郵便局で受け取らなければならないのか私は未だにわかりません。
―自由テーマ:Japanese cultural party について―
昨年に引き続き、Joensuuへ留学にきている日本人学生(今年は計13人)が協力して、日本文化を紹介するインターナショナルパーティーを10月19日(金)に開催しました。18時からの3時間で、日本文化(学校生活、ポップカルチャー)のプレゼンをし、日本食(そうめん、巻き寿司、お好み焼、かきあげ、かぼちゃの煮つけ、きゅうりの浅漬け、ぜんざい)を配り、文化体験コーナー(書道、お箸の使い方、盆踊り)を設けたり、日本の曲を歌ったり、東日本大震災についてのプレゼンをしたりと、盛りだくさんな内容でした。会場は、よくインターナショナルパーティーが開催される場所で、会場の人からは「Japanese partyは本当に人気。他の国のcultural partyの参加者が50名程度でも、日本のパーティーはいつも100名以上。会場に入れない人がいるくらい。」と聞かされていました。その言葉の通り、今年も120名を超える人々が会場に足を運んでくれました。会場の収容人数と提供できる料理の量を理由に、120人目以降は入場を断らなくてはならず、心が痛かったです。入れなかった人のために、お土産として抹茶クッキーをあらかじめ用意していたのですが、会場に入れないことに落胆して、クッキーを受け取ることなく帰ってしまった人が大半でした。パーティー自体は、機材トラブルがあったものの、料理の数が足りないということもなく、なんとか満足してもらえたのではないかなと思います。ただやはり反省点は多く、もしこれからまた、こういったJapanese cultural partyを開く機会があれば、より満足してもらえるものを企画できたらと思っています。