Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2012年11月号 国際文化学部 N.K

試験について

試験は、現在の段階ではまだ期末試験は無く、中間テストをフィンランド語の授業で受けました。東フィンランド大学の授業の形式は龍谷大学と大きく異なり、始まる次期や終わる次期、さらに授業回数も数回しかないものといった様に、様々です。私が一番驚いたのが、試験だけの授業があることです。Webシラバスには、本が指定されており、その本から設問が出るといった説明がされていました。試験日は何日かあり、自分の受けたい日にちを指定して、その日だけ受けに行きます。私は今回、そういった試験だけの授業は取りませんでしたが、次のセメスターでは一度挑戦してみようかな、と考えています。

試験について、もう一つ興味深かったのは、一度受けた試験結果に満足しなかった場合、後日もう一度受ける事ができる、というシステムです。友人は、全体の半分が落ちると言われている授業の試験に受かりましたが、成績が悪かったという理由で、もう一度受けなおす事をしていました。日本の大学では、大概の場合試験は一度きりで、それを落とすともう一度受かるまで試験を受けなおす事はできないのが普通です。試験は一度きりで、それに全力を注ぐのと、何度も受けなおすチャンスがあるのと、どちらが学ぶことにおいて適したシステムなのかは分かりませんが、東フィンランド大学のように何度も試験を受けなおす事ができるシステムは今まで体験した事は無かったので、新鮮で興味深いです。


治安、危険に感じたこと、トラブル等について

フィンランドは、本当に治安が良いと思います。マンスリーレポート9月号でもフィンランドの治安の良さについて書かせていただきましたが、ここに来て3か月経った今も、治安についての印象は変わっていません。友人が財布を街中で落した時も、お金やカード等全く盗られることもなく、警察に届けられていました。図書館でも、時々財布をそのまま置いた状況で席を少し外す人もちらほら見かけました。(だからといって、フィンランドでは財布や貴重品から目を離していても良いという訳ではありませんので真似はしないように!)

しかし、そんなフィンランドでも私が2度程盗まれた物があります。それは、”自転車のライト”です。ここフィンランドでは、暗くなった時間帯に自転車のライトを付けていないと、警察に補導され、罰金を払わなければいけません。しかし、留学生がよく利用するレンタルサイクルショップで借りられる自転車のほとんどはライトがついていないので、みんなお店に5€くらいで売っている取り外し可能な簡単なライトを買って付けています。私はこれを、ちょっと目を離した隙に2度盗られました。なので、フィンランドでは、自転車の取り外し可能ライトを買ったら、自転車に乗らない時ははずして常に持ち歩くようにしなければいけません。

 

自由テーマ

今回、私は11月中旬に行ったラップランド旅行について書きます。東フィンランド大学が企画する旅行の目玉とも言えるこのラップランド旅行には、とても多くの交換留学生が参加します。この旅行はセメスター毎に企画されるので、2セメスター滞在する私達は春のセメスターでも行くことができます。秋のセメスターにラップランドに行った日本人留学生は私だけでした。私は、オーロラを見るのが夢でした。そして、同時に、サンタクロースは私にとって、一番好きなキャラクターだったので、サンタクロース村に行き、さらにオーロラがとてもよく見える場所で滞在するこの旅行への参加は、とても楽しみでした。ラップランドまでの移動はバスで、長時間乗らなければいけないのはとても辛かったですが、初日に滞在先に着き、荷物をバスから降ろして運ぼうとふと空を見上げると、いくつもの大きなオーロラが広がっていました。とても静かに浮かんでいるもの、形や大きさ、色が緑から赤、赤から緑と次々に変わっていく強いもの、いろんなオーロラがあっちの空やこっちの空に見る事ができました。長年夢見たオーロラを見る事が出来た感動と衝撃に、暫く言葉が出ませんでした。結局、オーロラが見られたのはその日だけでしたが、その他にも、一緒に行った6人のドイツ人の友人たちと犬ぞりや、ノルウェーのフィヨルドを見に行くといったアクティビティに参加したり、ドイツ料理を毎日作ってもらったりと、とても楽しい旅行となりました。