Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2012年11月号 文学部 H.Y

・試験について

大学でも語学学校でも未だ試験といった試験は受けていませんが、いわゆる小テストは何度かあったのでそれについて書いていこうと思います。
大学の授業では、定期的に学習内容を確認させる為や予習しているかを試すための小テストが各授業に(少なくとも私の選択した授業には)ありました。これは基本的に選択方式なのですが、授業の初めに筆記で行われたり、授業後に各自のパソコンを使ってインターネット経由で行われたりと媒体は様々です。選択方式はまだ選択肢があるのである程度”当たりをつける”こともできて助かるのですが、レポート方式になるとそうもいきません。出された題材に沿った分析や批判をするのは日本語でも難しいですが、外国語は何をか言わんやです。こればかりはもう人事を尽くして天命を待つのみですね。
語学学校の方も、つい最近に小テストのようなものが行われましたが、こちらは随分と簡単なもので未だ文法的な問題に留まっていました。新しいコースが先月始まったばかりであるに加え、まだ何度か同じようなテストがあるようなので、これはまだ小手調べなのかもしれませんね。 どちらも同じ時期に最終試験があるのですが、それがどのような形式で行われるかはともかく、厳しいものになりそうです。今できることといえば、更に本を読んで勉強を重ねることくらいでしょうか。

 

・治安、危険を感じたこと、トラブル等について

スペインについて聞いていたものとしては、観光客狙いの首絞め強盗やデモ・ストライキによる一時的な治安の悪化がありましたが、今のところ身の回りで自身に影響のあったものとしては数回ほど学生ストによって授業が中止されたということを除けば皆無に近いです。自身わりと昼夜を問わず裏通りなども通ったりするのですが、外見のせいか観光地としての良い部分が働いているのか危険らしい危険を感じる機会はありませんでした。ただ、去る11月14日に行われたゼネストは、どことなく剣呑な雰囲気が漂っていて、通行人にちょっかいを出す参加者の若者もいました。一応外出を控えるようにと忠告されてましたがどうしても外せない用事があったので、少し逸れるように迂回して事なきを得ました。バレンシアでは普段から月に何度となくどこかでデモやストを見かけますが、大体がお行儀の良いもので、定例行事とか定期集会といった趣があります。とはいえ、毎回警察が駆りだされている情況を鑑みるに、そう呑気なものでもないかもしれません。

 

・自由テーマ

去る11月24日から29日にかけて、ここバレンシアでJAPANWEEK2012が開催されました。日本の文物を紹介するこの催しは、毎年世界各都市で開催されているらしく、今年はバレンシアが選ばれたということです。一週間近くも期間がありますし、「日本に染まる6日間」という触れ込みの割りには意識しなければ気づかないくらいに地味だったのは当然でしょうか。ただ、参加にチケットが不可欠なイベントが多かったのですが、こちらは2週間近く前には予約が終了していたのでそれなりに盛況だったのでしょう。二日目にこちらの知り合いと一緒になんらかの舞台公演に行った時は、言葉は悪いかもしれませんが如何にも”軽い”という印象を持ったものです。まぁ重いのがいいかと言われるとまた意見が分かれるので難しいですが、簡単にいえばここ10~20年の新しい要素を混ぜた良く言って”近代的な”ものでした。それ自体確かに日本文化ではありますし問題はないと思いますが、ただそれを「伝統的な」芸能として紹介するのはどうなんでしょうか。短期とはいえ海外滞在ということもあってどうしても参加できる層が限られざるを得ないのでしょうが、それにしてももっと厳選できたのではと思うことしきりでした。とはいえ、いきなりガチガチの伝統文化を見せたところで、なんだか堅っ苦しいなぁと引かれても意味が無いので、こういう選択は実際のところ正解なのかもしれません。