<試験について>
試験の日程や時間・内容などは受講科目により大きく異なります。私の場合11月上旬ごろに2つのHome examがありましたが、これは日本でいう期末レポートと似ており、私のHome examは提出期日までに定められた質問に回答するという形式でした。字数は2000字前後で、比較的優しい試験だったと思います。しかし、大学での成績評価は日本に比べて厳しいように感じました。レポートの内容はとても細かく確認されるので、一生懸命勉強しても落第してしまう学生が日本の大学に比べて多いです。以前、マンスリーレポートでも述べましたが、スウェーデンでは大学生は社会人という扱いです。そのため、大学のカリキュラムは社会人が1日8時間勤務するのと同様、大学生も1日に8時間勉強すると想定し構成されています。参考文献の量は非常に多く、同時に課題(ディスカッション・レポート・プレゼンなど)もこなす必要があるので日頃から勉強しておかないと、試験前に焦っても間に合いません。リネウス大学の図書館では常に多くの学生が学習していますし、試験期間中は図書館や学校内に残り朝方まで勉強する学生も少なくありません。
<治安について>
ベクショーは都会ではないので、治安は比較的良いです。しかし、盗難などの軽犯罪はキャンパス内外に関わらず発生しているようです。私の友達は自転車が盗難に遭いました。鍵をかけてスーパーの駐輪場に駐車していたらしいのですが、1日ほど放置している間に無くなってしまったようです。 また、深夜は寮内であってもしっかり鍵をかけておく必要があります。キャンパス内では寮内でパーティが頻繁に行われるので誰が入ってきてもおかしくない状態になっています。以前、住民ではない学生が酔った勢いで私の寮に入り込み明け方まで寮内で騒ぐという出来事がありとても怖かったです。また、今学期友人が睡眠中に何者かが部屋に侵入し電子機器が盗難に遭ったという話も耳にしました。 その他にもこのような話は度々耳にするので、泥酔しないこと、危険に誘いには乗らない、戸締りをしっかりするなど基本的な危機管理は必要です。
<ジャパニーズディナーパーティーについて>
リネウス大学では毎年11月の中旬頃にJapanese Dinner Partyという日本人留学生主催のイベントを開催しています。来場者は約300人で、ディナーとパフォーマンスを通して海外の方々に日本の文化を知ってもらおうという趣旨で行われています。今年は9月半ば頃から、3つの部署(パフォーマンス・広報&デザイン・食事班)に分かれて準備を始めました。私は食事班として参加することとなり、300人分の弁当・デザートなどを調理しました。弁当の中身や材料の仕入れは全て自分たちで行うので、現地の人との交渉やミーティングなど大変なこともありましたが、沢山の方の助けを借り互いに協力しながらイベントを作り上げていきました。 このイベントを通して、日本人留学生同士の距離がとても近くなりましたし、彼らから学ぶことが沢山ありました。少ない人数の中でも、それぞれが特技や個性を生かしながらみんなで一つのものを作り上げる喜びは、私にとって何ものにも代え難い経験となりました。このイベントの後、来場者から「感動した」「日本に行ってみたくなった」という嬉しい感想をいただき、このイベントに参加して本当に良かったと思いました。