冬休みの過ごし方について
Linnaeus大学の冬季休暇は、クリスマスから年始にかけてだいたい2週間ほどの休みがあります。また、その期間以外にも自分がとっている授業によっては休みの期間が異なるため、早い人では12月初めに授業が終了し冬休みが始まります。ここヨーロッパの国はクリスマスが1年でとても大きな行事のうちの1つであるため、盛大に祝います。そのため、ヨーロッパの学生はクリスマスの前から帰省し家族と過ごします。日本の感覚からいけばクリスマスは家族で祝うとことはあまりイメージにないですが、ヨーロッパでは家族全員が集まり、母親の手料理を食べて祝うというのが通常です。そのため、この時期はほとんど学生がおらず、とても静かです。また、ヨーロッパ以外の国の学生は金銭的や距離などの理由から帰省はせず、他のヨーロッパ諸国へ旅行をしたりして休みを満喫します。
クリスマスが終わり、お正月に近づくと、学生はスウェーデンのベクショーに戻りはじめ、大晦日になると学生同士がパーティーを行い年明けには花火で盛大に祝います。花火といっても家庭用の打ち上げ花火で、それを学生が使用し1時間ほど、多くの場所で打ち上げるというものです。私は大晦日から元旦にかけて、ここベクショーで過ごしたため、スウェーデン式の年明けを体験することができました。大晦日は学生が至るところの寮に集まって年明けに胸を躍らせ、年が明けると、外では学生が用意していた家庭用花火を打ち上げます。とても多くの花火が上がるため、1時間ほどは昼間のように明るくなります。日本では、大晦日は家族と家で過ごし、また友達と過ごしても、年が明けたら神社でお参りに行くということが通常だと思いますが、ここベクショーでは友達と花火で盛大に年明けを祝い、友情を深めるという、とても貴重な体験をすることができました。
元旦は、スウェーデンの友人に日本の元旦にかかせないおせち料理を日本の友人2人と作りふるまいました。黒豆などの食品もバスで20分ほど行けば専門のスーパーに売っていますので手に入れることができました。スウェーデンの友人はとてもおいしいと喜んでくれ、日本の食文化を伝えることができ良かったと思いました。また、改めて日本の正月文化の良さを再確認しました。
私は12月の初めから授業が終了し1ヶ月半ほど休みがありました。クリスマスと正月の時期は飛行機やホテル代が高騰するため行きませんでしたが、その期間を除いた日にちでヨーロッパの多くの国に旅行へ行きました。その中でもオーロラを見るために訪れた、アビスコというスウェーデンの北部の地区への旅行を紹介したいと思います。
休み中に日本の友人がスウェーデンへ旅行に来るとのことだったので、一緒にオーロラを見にラップランド地方のアビスコという場所へ電車で行きました。電車ですとストックホルムから片道18時間から20時間ほどかかりますが、寝台列車に乗ることができますし、車窓から見えるスウェーデンの風景は大自然の雪景色や凍った湖など、日本ではめずらしい幻想的な風景を楽しむことができるため、飽きることがありませんでした。12月の半ばのラップランドの気温はマイナス20℃から30℃という厳しい寒さで、日本では体験したことのない寒さでした。また、冬の時期は日照時間が短く、日の出が10時頃で日の入りが2時半頃という短さでした。アビスコに着いて、滞在1日目にして綺麗なオーロラを見ることができました。オーロラを見た瞬間、初めは雲かと思ったのですが、よく見ると、ゆらゆらと形を変え、また色が緑色に変化していったりと、とても美しかったです。 このように旅行でオーロラを見ることができたり、国や人種の違う学生と交流できるという喜びを忘れることなく、残りの4カ月弱を充実ある留学生活にしたいと思います。