●授業紹介②●
-Astrid Lindgren’s Work-
この授業ではスウェーデンで知らない人はいないと言うほど有名な児童本作家のAstrid Lindgrenの作品について学びます。彼女の作品で最も知られているのは”Pippi Longstocking(長靴下のピッピ)”で、日本でも結構知っている人も多いと思います。授業の流れは、先生がスライドを使って彼女の作品について説明した後、意見のある人は発言しながらディスカッションするというものです。彼女の作品の中には映画化されたものもあり、たまに授業の時間を使って、映画鑑賞をすることもあります。授業は7.5クレジットで全部で10回あり、週に1回(2時間)くらいなので非常に楽です。先生もとてもいい人で、わからないことがあっても聞けばすぐに対応してくれます。ただ文学の授業なので本をたくさん読む必要があります。読むのが好きな人は楽しいかもしれませんが、最初からこの授業を取ると決めている人は事前に関連作品を読んでおくともっと分かりやすくなると思います。スウェーデンの作家が書いているため、作品の中でスウェーデンの生活スタイルや考えなども見ることが出来るので、同時にスウェーデンの文化も学ぶことが出来ます。
●治安、危険を感じたこと、トラブルなどについて●
ベクショーの街は比較的治安が良く、安全面で特に気をつけなければいけないことはありません。私がこちらに来てから思ったことは気候の変化が非常に激しいということです。ベクショーはスウェーデンの中でも特によく雨の降る街らしく、晴れていてもいきなり雨が降り出したりするので、持ち運びのできる傘や雨具は持っていたほうがいいと思います。現地の人たちはこの気候に慣れているせいか、いきなりの雨にも慌てないし、傘がなくても平気な様子です。また、スウェーデンは緯度の高い位置にあるので冬になると日の出ている時間がとても短くなり、気温もだいぶ下がります。なので、冬になると外にあまり出なくなるかもしれないので、なにか1つでも室内でできる趣味を見つけるか、運動するのが好きな人はキャンパス内にあるジムで体を動かすなどするのをお勧めします。でないと、鬱になってしまうかもしれません。11月の中旬から雪も降り始め、ずっと降り続けています。なので、外は毎日雪だらけでとても寒いです。雪はパウダースノーでとてもさらさらで一度積もると全く溶けません。人が歩くところは平らになっているのでとても滑りやすくなっており、気をつけないと、走ったりすると確実に転びます。トラブルに関しては、私はまだこちらで病気や怪我をしていないので、他の人から聞いた話なのですが、日本では病気や怪我をすると病院へ行けば診察と治療どちらもすぐにしてもらえます。しかし、こちらでは治療までたどり着くのにとても時間がかかるそうです。まず、ナースさんに診察してもらいに行きます。そこで医者の診察が必要か判断された場合、医者を紹介してもらえます。医者に診てもらいに行き、治療が必要なのかどうか判断してもらうのですが、ここでの待ち時間がそうとう長いらしいです。また、行った日に担当の医者がいないときもあるらしく、1、2ヶ月待たなければいけないこともあるようです。医療費がただな分病院に来る人が多いため、日本のようにスムーズにはいかないようです。なので、病気や怪我はできるだけしないように体調管理をしっかりしておくべきでしょう。
●食事●
私は日本にいた頃は実家暮らしだったので、料理はたまに母を手伝うくらいで、あまり本格的にしたことはありませんでした。現在は完璧に一人暮らしの状態なので、自炊せざるを得ないです。最初はちゃんとできるのか心配でしたが、授業があまりないというのもあり、作る時間があるので自分でレシピを調べていろんな料理に挑戦しています。たまに友達とレストランに行くこともありますが、ダウンタウンまで行かないといけないので、ほとんど毎日自分でなんとかしています。寮に住んでいる学生達は同じフロアに住んでる人同士で、自分たちの国の料理を作って持ち寄るインターナショナルディナーをすることもあるようです。自分の友達がその寮に住んでいる場合は招待してもらえることもあります。私はアパートですが、友達を呼んで日本料理を作ってあげたり、お返しに友達の国の料理を作ってもらったりと、寮のように大人数ではないですが、たまに集まって楽しんでます。日本料理をふるまうのも楽しいですが、他の国の家庭料理を作ってもらえるのもとても嬉しいし、レシピを教えてもらって自分で作ってみることもできるので、とてもいい経験になっています。