Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2014年1月号 経営学部 M.S

1.授業について

こちらの授業は、学びたい授業を自ら決めて時間割を組むという点では同じですが、日本の形態とは少し異なり、授業によって単位はもちろん時間や開講される期間、web上のみでの授業などさまざまです。上手くやりくりしなければ授業がかぶったり、テストや課題の日程も重なり大変なことになるのできちんと確認しておくことをおすすめします。私は経営学部ということもあり、経営の授業をいくつかとっています。しかし多くの経営の授業がフィンランド語でのみ開講されていることや、多くの経営の授業がkuopioキャンパスというJoensuuから3時間離れたキャンパスで開講されていることなどから、教育の授業と英語の授業もとっています。基本的には自分の学部の科目でなければ単位認定、単位互換はされませんが、受講することは許されるのでもし受講したいのであれば、自分の学部をこえて受講することができるので、とてもいいと思います。前期にとったSpecial Education という教育の授業では、各国からの留学生と特別支援教育に関する政府のサポート体制の比較などのプレゼンテーションを行いました。ほとんどの教育系の授業はプレゼンテーションが必須になってくるので、授業において人前で話すことに慣れていない日本人にとってはとてもいい勉強になると思います。言語学のSecond Language Acquisitionという授業では、第二言語として英語、フィンランド語を学んでいる過程である自分自身にとってとてもいい勉強になりました。

 

3.自由テーマ

自由テーマについては、前期で受講した教育系の授業を通して学んだことについて書きたいと思います。前期3か月間の間に私は、Special Educationをはじめ、Philosophical of Education&Critical Theory, Finish Educational System&Organization, Introduction Finnish School Life(途中で受講を止めました) これら4つの教育系を受講しました。教育において先進国とされるフィンランドということもあって期待していましたが、制度や教育方針、国からの援助や施設などに関して日本と大きな差は感じませんでした。しかし私が見つけたフィンランドと日本の教育における大きな違いは、子供の発言回数や、社会における”教師”の地位の高さです。実際に小学校の授業に行き、小学5年生の英語の授業を観察した際に、先生は英語で授業をし子供も英語で回答するという風景を見たときに愕然としました。何よりも生徒たちは英語で回答すること、ミスをすること、発言をすることに全く躊躇していなかったことです。また後者の社会における教師の地位の高さに関しては、Finish Educational System&Organizationでの授業を通して学びました。フィンランドでは教師が1番人気の職であり、志願者が多いために多くの人がボランティアなどでの教師経験を積まなければ面接において勝ち残れないそうです。またこの授業で取り扱った資料では、日本の生徒は世界で最も静かな生徒という統計が出されていました。同じ条件下(設備、制度などの充実)のもとで教育されているにも関わらずこのような違いがでることに非常にショックを受け、同時に改善されていかなければいけないと深く考えさせられました。