Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

南ミズーリ州立大学
2014年5月号 国際文化学部 T.U

この留学を振り返って 2013年8月から2014年5月までの約9か月間の留学生活は辛いことも楽しいこともたくさんありました。最初の1ヶ月は本当に楽しく、この大学に編入したいとまで思っていましたが、それからの9月から12月頃まではキリスト教によるひどいカルチャーショックのため苦しむことが多かったように思います。3ヶ月日本語を話さないという自分で作ったルールのせいでイライラすることもありましたが、主に宗教色の強さに耐えられず、こんなところ早く出ていきたいと、初めと真逆のことを考えていました。しかし、その後は親しい友達が増え、気持ちが軽くなり、以前ほど宗教を気にしなくなりました。 留学中に自己と他者の価値観の大きな違いを目の当たりにしました。留学前から宗教については関心を持ち、他者の意見、文化を受け入れることが大切であると心得ていたつもりでしたが、それを実行することがいかに難しいことか痛感しました。たった1年足らずで自分が大きく成長したなどとは思っておりませんが、物事に対する見方、考え方が大きく変わったとは思います。以前よりも批判的かつ悲観的になりましたが、それを悪いことだとは思いません。これからも考え方は変わるはずですが、留学生活中に受けた影響は大きく、一生忘れることはないでしょう。 帰国後どう留学経験を活かす予定か 私は南ミズーリ州立大学で学位取得を目指し、編入学することにしました。二重在籍は出来ないので、本当に残念ですが龍谷大学は退学することになります。しかし、龍谷大学からの留学生をアメリカで手助けすることができるでしょう。カルチャーショックを受け、周りに相談しても「どうしてそんなに嫌なの?」「気にしなければ良い」と言われることも多かった私です。自分には大したことのないことで悩んでいる人がいても、その人は本当に苦しんでいるのだと理解した上で相談に乗ることができると思います。 今年の夏は帰国予定ですので、留学予定の方々の相談、アメリカに滞在するためのビザの取り方、I-20、I-94の取得についてなどの手助けができるでしょう。 南ミズーリ州立大学では引き続き国際系の学部に在籍するので、異文化理解をより深めることができるでしょう。自分の専攻している分野を学ぶには適した場所です。いつになるかはわかりませんが帰国したら、留学の良い点、悪い点、得られるものなどを幅広い世代に伝えていきたいと考えています。