オリエンテーションについて オリエンテーションは韓国到着の次の日に行われました。東国大学には「東国大学バディー」というチューターなような制度があり、交換留学生には1人1人ずつ韓国人学生が付き、生活を助けてくれます。オリエンテーションはそのバディーとの初対面の場でもありました。「お迎えサービス」という空港まで迎えに来てくれるサービスがあるのですが、そこにバディーが来る場合もあり、韓国に来てすぐに会える場合と、オリエンテーションまで会えない場合もあります。 オリエンテーションはすべて英語で行われ、これからやらなければならないことや韓国での生活について説明がありました。説明の後には各大学の紹介と簡単な自己紹介を行いました。この大学紹介は去年までなかったものらしく今年初の試みのようです。それぞれの学校の写真と個人写真が前に映し出され、大学の説明をします。交換留学生はヨーロッパ、アジア、アメリカなど世界各地から来ています。 オリエンテーションの後は大学のキャンパスツアーがありました。東国大学は山のような学校で一周しただけで登山をしたような気分になりました。キャンパスツアーのあとはバディーと交換留学生たちとの食事がありました。日本から来た交換留学生は私を含め10人と他の国と比べると多い方です。 環境について 東国大学はソウルの中心にあり、どこに行くにも便利な位置にあります。大学の周りには飲食店や銀行、病院もあり、とても便利です。学校の中にも銀行、郵便局、めがね屋、写真屋、文房具店、カフェなど様々な店が入っています。学食は学内に3つほどあり、2000ウォン~5000ウォンで食べることができます。 交換留学生は普通の大学生と同じ学生証をもらうことができるのですが、学生証には交通カード(Tmoney)、銀行のキャッシュカード機能も付いておりとても高性能です。 次に住居についてですが、私は寮に住んでいます。寮は学校まで20分ほどのところにあり、交換留学生専用の寮となっています。日本人の留学生は全員学校近くの寮に入りましたが、地下鉄で40分ほどのところにも寮があるようです。私が住んでいる寮は2人部屋か3人部屋があり、2人部屋に住んでいます。電気、水道などすべて含めて1か月30万ウォンです。ルームメイトは日本人の子で、日本人か他の国か希望することができます。シャワー、トイレ、台所は共同です。部屋には机、ベット、棚、クローゼット、布団などが付いています。同じ2人部屋でも部屋によって大きさがバラバラでどこにあたるかは運次第といえます。 自由テーマ 今回は韓国で行ったコンサートについて書きたいと思います。韓国に来てすぐに体調を崩し病院に行くことになったのですが、その病院では今回日本で起きた大地震のためのチャリティーコンサートを行うということで、それに関連したインタビューを受け、そしてそのコンサートに招待され行きました。イム・ヒョンジュという韓国出身のとても有名な声楽家のコンサートで席は満席状態でした。曲と曲の間では日本の地震についても話していました。その中でも印象に残った言葉ですが、「私は率直にものを言う人なので、日本について正直な気持ちを述べたいと思います。 最近、再び独島(竹島)の教科書の問題が再び上がってきました。私は韓国出身だし、韓国人としてのアイデンティティーもある。その面からみれば日本の政府に対しては嫌な気持ちや日本という国に対しては嫌いという感情も持っています。しかし、今回の地 震では被災者の皆様、日本の国民の皆様に希望を持って頑張ってほしいと思っています。 国ではなく、日本の国民のためにこのコンサートで私が歌い、被災者の皆様の苦労が減ることを心から願っています。」と述べていました。このように韓国の人が日本に抱いてる感情を知るとともに、今回の地震の影響の大きさ、また海外から日本の地震がどのようにみられているかということを知るきっかけになったコンサートでした。