この留学を振り返って
釜山に来た当初は、慣れないことだらけで、自分でも知らない間にストレスもたまっていたし、少しホームシックになったりもしました。でも、それは最初のうちだけで、釜山での生活に慣れていき、韓国人、日本人、外国人の友達と仲良くなるにつれ、日本に帰るのが嫌にさえなりました。この留学生活は、語学堂の先生、友達に支えられて1年間やってこれたと思います。1年間は本当に早かったです。そして主に韓国語を話すしかない環境に自分を置くことで、韓国語の実力も来る前よりはるかに伸びたと思います。日常会話では困らないレベルの韓国語を習得することができました。はじめは頭で考えてから話していた韓国語も、留学期間が長くなるにつれ、先に頭で考えなくても、すぐに韓国語が出てくるようになりました。釜山に留学に来たので、普段耳にするのは釜山訛りの韓国語ですが、釜山訛りは標準語よりも聞き取りにくいので、釜山訛りを聞き取れるようになったら、標準語も問題なく聞き取れるようになっています。これは、ソウルに旅行に行った時に実際に感じました。また、基本的に授業では標準語で話します。(釜山出身の先生がほとんどなのでイントネーションがソウルに比べると少し違うかもしれませんが)なので、もし、留学でソウルに行きたかったけど、試験の結果釜山に行くことになった、という人も、落ち込まないで欲しいです。釜山に来たら、標準語だけでなく、釜山弁も理解できるようになります。私は釜山に来て、韓国語の訛りにもすごく興味が湧きました。韓国映画の中で釜山訛りが出てくると、嬉しくなります。釜山は本当に魅力的な街です。
韓国で感じた、たくさんのことは、これからの糧になると思います。留学で視野が広がった、という話はよく耳にしますが、私も実際にそれを感じることができました。韓国の良いところだけでなく、合わないところも経験しました。今まで当たり前だと思っていたことが当たり前ではないということも目の当たりにしました。日本にいるだけでは分からないことがあります。現地に行って初めて分かることがあると思います。また、韓国だけでなく、私と同じく、留学に来ていた他の国の友達に出会えたことも、視野の広がりにつながったと思います。特にアジアの国から来ている留学生が多いですが、友達を通して今まで知らなかった他国のことを知れました。これも留学の醍醐味だと思います。留学に来た国のことだけでなく、他国のことも知り、そして私を通して日本を知ってもらえる、素敵なことです。韓国に来て日本のことを考える時間も増えたように思います。
今後どう活かしていくか
私は韓国語とは全く関係のない学部学科ですが、交換留学に合格し、1年間貴重な経験をしました。この留学を経て、私はやっぱり韓国語という言語が好きだと感じたし、将来は韓国語を活かした仕事をしたいと強く思うようになりました。せっかく1年間という期間、韓国に住んで、韓国語を学んで、ある程度の知識や学力をつけてこれたので、このまま趣味の韓国語としてだけでは終わらせたくないとも思います。なので、将来の仕事も、この留学を活かせるように、韓国語、あるいは韓国に関連のある場所で働きたいと思っています。また、日韓問題についても、深く考えさせられるきっかけを留学中にもらったので、これからも良いところだけを見るのではなく、日韓の問題にも目を向けて調べていきたいと思います。
最後に、1年間の留学生活の中で、私に関わってくれた全ての人にありがとうございました。