①カルチャーショックについて
カルチャーショック、までとは言わずとも、生活環境や人との関わりの中で「あ、やっぱり日本と違うな~」と感じた小さな出来事がたくさんあります。
全ては書ききれないのですが、まず基本的なことで、韓国では年齢の数え方が日本とは異なります。日本では0歳からスタートし、誕生日を迎えるごとに年を取っていきますが、韓国では1歳からスタートし、新年を迎えるごとに年を取ります。今年から自分の生まれ年を引き、その数に1歳足すことで簡単に韓国での年齢を計算することができるのですが、韓国では日本に比べ年齢を聞かれる場面が多いです。初対面の人にもすぐ年齢を尋ねられます。それは上下関係をはっきりさせるためです。また、韓国人に初対面で同い年だと言うと、それだけで「友達だ」と呼ばれることがあります。私は、初対面なのに…と最初の方は不思議な気分になっていました。親しくなってこそ友達と呼ぶ日本とは違う、年齢を重要視した「友達」という言葉の使い分けに日韓の文化の差を感じます。
生活環境においては、路上のゴミの多さやトイレ環境、バス・タクシーの運転の荒さ、バリアフリー施設の不足などに差を感じます。釜山は、韓国の中でも特に交通が荒いと言われている地域ですが、生活していればその荒さにも慣れると思います。バス・タクシーの運転は非常に荒いです。しかしその反面、交通費は非常に安いです。釜山の場合ですと、タクシーの初乗りが2800ウォン(約280円)、バスや地下鉄は値段が均一で、安いバスなら1100ウォン(約110円)、地下鉄は1200ウォン(約120円)でどこまででも行くことが出来ます。金銭面において、韓国の公共交通機関は快適で、私はその値段の安さにショックを感じました。
②韓国の食事
韓国の食事といえば、辛い食べ物をイメージすると思います。「辛い」にも個人差があると思いますが、私の場合はまさにそのように感じていて、韓国は辛い食べ物だらけです。日本では辛くないはずの、ミートソースパスタやクリームパスタがとても辛い時があったり、おにぎりの中身やカップラーメンのスープも辛いものがほとんど、「ちゃんぽん」と聞くと日本人は長崎ちゃんぽんを想像するとおもいますが、韓国のちゃんぽんは真っ赤なスープの辛い麺料理です。また、韓国に来た当初は、留学生活での生野菜や果物の摂取不足をひしひしと感じていました。私が韓国に来て一番最初に苦労したことは、「食」かもしれません。
しかし韓国にも辛くない食べ物はあります。辛い物が苦手な私にとっては、「辛くなくておいしいもの」を探すのも1つの楽しみです。例えば、韓国にはチキン屋が多くありますが、フライドチキンやカンジャン(醤油風味)チキンはあまり辛くありません。ウドン、ジャージャー麺、トンカツも辛くないですし、普通は辛い料理でもメニューに「순한맛(まろやかな味)」と書いているものならば食べやすいです。店によっては「좀 덜 맵게 해주세요(辛いの控えめにしてください)」「매운거 빼 주세요(辛いの抜いてください)」という表現で料理の辛さを調節できる場合もあります。また、韓国はカフェが非常に多い国なのでその中からお気に入りのカフェを見つけるのもとても楽しいです。私はいつもカフェ巡りをしています。写真は、東亞大学の食堂の一般的な定食と、釜山で見つけた美味しい和食屋さんです。
一方で辛くてもクセになる、辛くておいしい店も韓国にはたくさんあるので、韓国に来たら自分好みの「맛집(美味しい店)」を是非探してみてください!