【治安、危険を感じたこと、トラブルについて】
幸いにもこちらに来て危険な目にあったことはありません。みなさんがタイにどんなイメージを持っているかはわかりませんが、治安はそれほど過剰に心配しなくても大丈夫だと思います。わたしも初めてタイに来たときは、想像していたよりも遥かにインフラが整い、洗練された街並みに驚きました。しかしもちろん、夜遅くに一人で歩き回らないことや、貴重品の管理に注意を払うことに関しては、日本にいた時以上に気をつけるようにしています。タイに来たら、電車、バス、タクシー、時には船のような公共交通機関を使うと思いますが、タクシーに関わる注意点を少しだけお話しします。まず、こちらのタクシーにはカーナビが付いていないので、目的地に辿り着けるかどうかは運転手さんの力量次第といっても過言ではありません。英語は通じないことがほとんどなので、目的地の場所をタイ語で言えるようにしておくことや、タイ語表記の地図を見せたりするなど、なんとか工夫が必要です。しかし、行き先を告げて発進したはいいものの、やっぱりわからずにタクシーを降ろされる、という経験をしたこともあります。中には、道に迷ってもその辺の人に聞いてどうにか目的地に送り届けてくれようとする運転手さんもいますが、本当は、タクシーに乗る前にその場所を知っているか尋ねて、知らないようだったらそのタクシーには乗らない、というのが一番良い方法なのかもしれません。そして、タクシーに乗ったらメーターが動いているかを必ず確認し、動いてなかったら運転手さんに言うようにしましょう。初乗りが35baht(日本円で100円ほど)ととても安く、電車やバスも便利ですがやはり限界があるので、日本ではあまり乗らないタクシーもタイではよく利用するようになりました。
【なぜタイに留学したのか】
わたしは国際協力や貧困問題への関心から海外に興味を持っていたので、交換留学を視野にいれて学生生活を送っていましたが、最初からタイを希望していたわけではありません。きっかけは大学2回生の夏休み、スタディツアーでフィリピンへ、そして所属するゼミが主催する研究旅行でタイ・ベトナムを訪れたことにあります。わたしにとってはこれが初めての海外であり、目に映るもの全てが新鮮であったことを今でも思い出します。スタディツアーと研究旅行で訪れた3ヶ国は、同じ東南アジアといえどそれぞれ非常に異なるもので、このときの数週間がわたしの視野を一気に広げてくれました。
11月初旬に咲いた向日葵と、学内で飾られているクリスマスツリー。