Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東国大学校
2017年10月号 政策学部 S.N

①現地の学生、友人について

日本での大学の講義風景を思い浮かべて貰ったら分かるように韓国でも大学の講義を受けるだけで気づいたら友達が出来ていたという状況はなかなか難しいように思います。
なので各自で大学のサークルに入ったり、言語交換プログラムに参加したりと努力して韓国人の友達を作ろうと行動しています。
その反面、語学堂では高校のように毎日会うクラスメイトがいて、授業内でも会話練習として良く話す機会があるので友達が作りやすい環境だと思います。
また私のクラスは私を除きベトナム人2人、中国人15人程で構成されているので自然と中国人の友達ができて、友達の友達は友達だというように中国人の友人がどんどん増えて行きました。
中国人コミュニティと中国人の世話好きには毎回助けられており、同じ留学生の立場から韓国生活の助けを貰う事も多いです。
私は元々日本で中国ゼミに入っていた事もあり中国に対し興味を持っていたので、より中国人クラスメイトともお互いに楽しく打ち解けることが出来たのかなと思います。
また私が驚いたことは韓国人も中国人も政治問題と個人的関係は違うものだと捉えている人が多く、私が興味がある政治分野の質問をすると自分の考えや母国ではどのような考えが多いのかを教えてくれる人が多いことです。
上手くまとめれませんが日中韓それぞれの立場を知れて、尚且つそれ程深い話を出来る友達が出来たことは留学して良かったと思う理由のひとつです。
②韓国の残念な所
私が今まで書いたマンスリーレポートはほとんどが韓国を褒めるものだったと思います。実際、歴史問題の問題で日本人が韓国人へ持つ不信感を聞く度に「それはメディアを少しだけ見ただけで理解した気になるからで、実際の韓国人はどう考えるのか、そう考える理由は何なのかを考えるべきだ」と思っており、一般の日本人より韓国への見方が寛大であると自負しています。
ですが住んでみると韓国の残念な部分も出てくるので今回はそれを書こうと思います。
まず、地下鉄でよく見かける親切心が無い人です。ソウルは特に道を聞いても教えてくれる人が少ないと言われています。おばさんや外国人が道を聞いているのに助けようとせず無視して通り過ぎる光景をよく見かけます。
その次に足を踏んでも謝らないことです。街中で肘が少し当たった時に謝らない事には慣れてしまい、むしろ少し当たっただけで毎回謝ってたらきりがないんじゃないかなと思うほど韓国文化に馴染みました。ただ、足は踏まれたら痛いじゃないですか。それに新しい靴だと余計悲しい気持ちになるので今でも慣れません。
語学堂の先生によるとみんな忙しく先を急ぐから助ける時間や謝る時間がないとのことです。
(※もちろんどの国でも親切な人と親切出ない人がいて、国籍だけでみんなこういう人だと決めつけるのは違うと思います。ただ、こういう人が多いと感じた現時点の私の個人的な意見です。)
また、社会についての残念な所は
・一流大学を出ても就職が難しい点
・みんな優秀なのでTOEICで高得点が当たり前な点
・せっかく就職しても40歳頃でリストラされることが多い点
・日系企業で韓国に力を入れる企業が少ない点
・内国人の職不足が深刻なので外国人の内定が難しいことはもちろんビザが降りないこと
など今ぱっと思いつくものだけでも残念な現実が多いです。