Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2017年11月号 国際学部 R.F

《カルチャーショックについて》

私はこの留学が初めての海外渡航になったので、初めのうちは本当に何もかもが新鮮に映りました。車道が左右逆であることすらも実際目にすると不思議な感じで、日本にいる時と同じように自転車で車道の端を走行していると、正面から車がやってきて冷や冷やしたことが何度かありました。こうした発見や経験も、3か月目の今となっては当たり前に馴染んできています。そう思うとフィンランドには、「日本と違いすぎて住みにくい!」という部分は少ないと思います。でも最近になって改めて思うことは、ベジタリアンってこんなに多いんだなということです。10月にインターナショナルディナーという、留学生がそれぞれ出身国の郷土料理を作って食べあいっこするイベントがありました。事前登録の際に、使用する材料が何かを記入する欄があり、ベジタリアンの学生や宗教的に特定の食材が食べられない学生への配慮を感じ、日本ではあまり見ないことだなと思いました。このイベントで私は、龍谷の4人でお好み焼きと焼きそばを作ったのですが、豚肉を使わないものを用意したり、生地には日本から持ってきた「和風だし」、つまり魚を使ったことを強調して提供しました。また、大学の食堂でもベジタリアンにむけて、ポイントカードのようなものが用意されています。食堂はブッフェ形式なのですが、肉と魚以外の料理をとってお会計に行くとそのカードにサインがもらえます。10回集めると一食分無料になるので、お財布にも優しい、ヨーロッパならではのシステムだなあと思いました。このカードはNUTURA(ナトラ)の食堂でしかもらえないようなので注意が必要ですが、興味のある方は一度使ってみてください。

 

《現在のルームメイトについて》

先月号で紹介したオランダ人とイタリア人のルームメイトとの生活について書こうと思います。1セメスターが終わりに近づき、フィンランドで出会って仲良くなった友人が「少しずつ部屋の片づけ始めている」と話すようになってきました。そして12月の授業が終わってからの旅行の日程を楽しそうに話している姿を見て、すこし寂しくなっています。同様にオランダ人のルームメイトもこの学期で帰国してしまいます。イタリア人の方は1年留学なので私と同じ期間になるのですが、冬場は一時帰国するようで、3人で暮らす時間がわずかになってきています。そのため思い出をたくさん作ろうと、11月の初めに友達と協力してお寿司とうどんパーティをしました。3人ともがお互いの国について興味を持っていて、特に和食は今や世界中どこででも食べる機会があるらしく、「和食の優しい味がすごく好き」と言ってくれて、日本で生まれ育ってよかったと心から思いました。最近は、私が旅行から帰ってくると「Welcome Back!」というメモの横に手作りのケーキを用意していてくれたり、彼女たちが他の友達とホームパーティーをしていると、私ためにと料理を分けて冷蔵庫に入れておいてくれることもありました。現在キッチンには小さくてかわいいクリスマスツリーが飾られていて、各自ドアノブにおそろいのオーナメントをつりさげています。初めは変な感じだったシェアルームも、暮らしていくうちに慣れて、誰かが家を空けていると寂しく感じます。一緒にいて居心地のいい、素晴らしいルームメイトに出会えて幸せに思います。

(私たちのクリスマスツリー)

 

 

 

 

 

 

 

(ルームメイトからの旅行のお土産)