Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カルガリー大学
2011年11月号 文学部 M.H

〈試験について〉

主に中間試験(midterm)と期末試験(final)の2つの試験が存在しますが、ここでは私が受講している科目別に、簡単に紹介していきます。まずJazz music historyクラスでは、midterm・finalともに1回ずつで、50%ずつの評価となっています。midtermはマークシート(ここではbubble sheetやscan sheetと呼ばれています)形式で、100問ほど出題されました。Anthropologyのクラスでは、2回のmidtermと1回のfanailがそれぞれ33.3%ずつの評価となっており、これもマークシート方式で、通常の場所と時間で実施されます。講義で扱われたスライドや教科書の内容から50問ほど出題され、30分経過すると退出できたり、カンニング防止のために荷物はまとめて教室の前に置いたりなど、テスト中の雰囲気はとても日本と似ています。最後にArchaeologyの授業ですが、3回の講義に関するmidtermとLabの評価で構成されており、前者は毎回各4題のshort answer questionと60個のmultiple choice questionが出題されます。テスト前には、先生がkey wordをくれるので、膨大な範囲を勉強するのにはとても助かっています。

(写真は、Archaeology(考古学)のLabratoryを受けている教室で、Quizもここで行われます)

 

〈治安、危険を感じたこと、トラブル等について〉

こちらに来て、実際に治安に関して不安を感じるような経験をしたことはありません。また、オリエンテーション等で、夜道を安全に歩くためのsafewalkというシステムの紹介がありましたが、使う必要性を感じたこともありません。しかし、麻薬の使用やギャンブルなどの話は、実際に話題としてのぼることも多々あり、日本と比較するとそのような文化がより身近に存在しているのだなと感じることはしばしばです。また、他のトラブルに関しても同様で、それほど大変な思いをしたことはありません。しかしながら、もちろんここは日本ではありませんので、やはり文化の違いからくる価値観のずれがあることを忘れるべきではないとも思います。何が日本人またはアジア人としての考えで、何が共通する常識であるかは、生活する上でだんだん明らかになってくるはずです。カナダは多民族国家であり、多様な価値観を柔軟に受け入れることも大切になってきますが、やはりモラルやマナーの面において受け入れがたいことを放っておくのも良くないと考えます。トラブルを極力避けたいと思うのが日本人だと思いますが、いくら説明するのに疲れようとも、きちんと話をして、最低でも今自分がどう感じているかを周りの人々に知ってもらうことも、生活する上では重要なことであると思うようになりました。

 

〈誕生日会について〉

この3カ月でいくつかの誕生日パーティーに参加することができましたが、そのどれもが貴重な思い出となったので、書いていこうと思います。カルガリーで遊びに行く時、私たちはたいていダウンタウンかChinook Mallという3大モールの1つに行っています。特に、パーティーは夜にかけておこなわれることが多かったのですが、ダウンタウンの少し高級なレストランへディナーを食べに行ったり、他にもモールでボーリングをしたり、映画を見たり、カラオケに行ったりしました。とても楽しかったのと同時に、面白い発見もいくつかできました。例えばボーリングでは、日本よりひと回り小さなボールを使い、1ターン3回の投球からなっているのを知ったとき、とても驚きました。留学生としての友達・遊び方がある中で、実際に現地の学生の視点から物事をみることができるというのは、また一味違い、良い経験となっています。一緒にランチをする、空き時間におしゃべりをする、授業に一緒に行くなど、ほんとに何気ない日常の1場面ではありますが、今現地の学生とともに通常の授業を受けている私にとって、これこそが生活の醍醐味であるといっても過言ではありませんし、氷点下の日々が続くカルガリーでは、そんな友達の暖かさがまた格別の心地よさとして感じられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真は、左:ボーリングと右:誕生日会の帰宅途中で、マイナス26度を記録した日です)