Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2011年11月号 経済学部 R.K

試験のこと

試験はだいたい12月の中ごろから始まり、冬休みをはさんで、1月の中ごろまで行われます。 試験の形式や方法は教授が事前に説明しますので、しっかりと聞かないといけません。試験の詳しい日程や時間割などは各学部のキャンパスの掲示板に張られるので事前に調べることができます。あたりまえですが試験は基本的にすべてフランス語で回答しないといけないので、留学生にとってはかなり厳しいと思われますので早くからフランス人に手伝ってもらうなどして対策をしたほうがいいと思います。教授によってはすこし留学生に対して、やさしめに採点したり、試験中に紙の辞書を使用するのを許可したりする教授もいるようです。 また、上級生の日本語学科の試験には日本語で回答する試験もあるみたいです。 また、英語の授業のなかにも同様に英語で回答する試験を実施するところもあるらしいので、単位が必要だけどまだフランス語は難しい人はこういった授業に登録するのも一つの方法だと思います。授業方法と同様に試験方法も日本と違うところがあります。たとえば日本では、3回生の歴史の試験はペーパーテストが普通ですが、リヨン第3大学では、教授と1対1で授業で習ったことについて話し合う試験らしいいです。 試験期間中は図書館や大学のカフェテリアが非常に混雑しているので、早めにいかないと席を取れない可能性が高いです。

治安、危険を感じたこと、トラブル等について

私は今までは直接トラブルに巻き込まれたり、大きな危険を感じたことはありません。 リヨンの治安も比較的安定していると思います。しかし、夜は一部の場所では、危なそうな人たちが大勢集まってたり、酔っ払いや意味もなく叫んで歩いている人たちもいますので、一人では出歩かないほうが安全です。私も、夜トラムウェイに乗っているときに、複数の酔っ払いが同じ車両に入ってきて、危険はあまり感じなかったのですが不愉快な思いをしました。特に女性は夜は複数で行動したほうがいいと思います。朝や昼は人通りも多いので安心です。また、リヨンは少ないと思いますが、スリやひったくり等もいるようです。私の知り合いにスリを目撃した人や、スリにあい、いつの間にかサイフがなくなっていたという人や、夜河原でカバンをひったくられそうになった人もいます。とにかく貴重品はつねに注意を払って持ち歩き、カバン等は開口部をしっかりとしめていると大丈夫だと思います。トラブルというわけではないですが、フランスと日本では仕事に対する意識に違いがあるように思われます。例えば、フランスでは何かと待たされることが多いです。店のレジが遅かったり、銀行などの手続きが遅かったりとイライラすることもありますし、店員の客に対する態度に親切心が感じられないときもたまにありますが、そこは文化の違いだと割り切るしかないです。

フランス人と日本人の違い

まだたくさんではありませんが、今までに何人かのフランス人と接しているうちに フランス人の気質と日本人の気質に違うところがあるように感じました。例えばまず、外国人に対する見方ですが、日本人の場合は外国人を珍しがったり、興味をもって話しかけてきたり、何かと偏見を持っている人が多いと思いますが、フランス人の場合は外国人だからといって特別に接することもなく普段通りに他のフランス人と同様に接しているように見えます。日本人は外国人だと分かると英語で話しかけようとする人もいますが、フランス人の場合は外国人だと分かっても最初はフランス語でしゃべります。次にフランス人は自我が強いというより自分の意見を第一にしているように見える人がおおいです。日本人は相手の意見も尊重しようとしたり、他人に合わせようとする人もいますが、フランス人は性格がおとなしい人でも自分の考えをはきはきと言う人が多いです。仮に反対意見がでても自分の意見は貫き通そうとしますが、相手の意見を真っ向から否定することはあまりしないみたいです。このように、まだ私はあまり気づいていないのですが国民性の違いが他の国の人たちと交流していると、ときどき垣間見れることがあります。 そういうことを知ることも異文化交流を有意義にする一つの方法だと思います。