Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ユニバーシティ・カレッジ・コーク
2019年2月号 国際学部 H.M

試験について

アイルランドの大学では、通常のクラス内で行う試験と期末一斉試験という2種類の試験がある。履修しているモジュールによって、どちらのタイプで成績をつけるのかは異なってくる。クラス内の試験は、中間や最後の授業時にペーパーテストをしたり、テストの代わりにレポートを提出するというものが一般的なようだ。

一方の一斉試験は、授業期間が終わった後に2-3週間ほどテスト期間というものがあり、その間にペーパーテストがある。試験期間の前には必ず1週間の予備期間があり、この間に学生は必死に勉強をするというのがこちらの流れである。モジュールによってテストの場所や日時は異なり、学内のこともあれば学外の試験会場の場合もあるため、注意が必要である。

試験の実施期間は年によって多少の違いはあるものの、1セメスターでは11月の終わりから12月の頭にかけてスタディリビューウィークがあり、その後すぐに2週間の試験期間が始まる。今回は、12月18日の金曜日には全試験日程が終了するという形であった。以前はクリスマスを挟んで試験がある時もあったそうだが、近年は試験期間をやや早くに設定することになったそう。

2セメスターの場合も基本的なことは1セメと同じであるが、3月末あたりに授業が終わり、2週間のイースターホリデーと1週間のスタディリビューウィークがあるため、実質は試験開始まで3週間の休みを挟むこととなる。この間に学生は旅行に出かけて、試験前のリフレッシュをする場合が多い。この試験は5月の10日には全日程を終了するというのが今年度の試験の流れである。

 

2月5日

2月の4,5日は中国の旧正月である。この前の日には町中に中国人が溢れ、スーパーなども正月の準備で賑わっている。私の同居人に2人中国人がいるのだが、今年は彼女たちが知人を呼んでホームパーティをするので、私も中国の旧正月というものを初めて体験した。

アイルランドでは法律で各個人が花火を上げることを禁じている。これは環境に配慮してという理由からだそうで、ドイツを含めヨーロッパの国々ではよくあることなのだという。伝統的な中国の正月は日本のそれと似ており、親戚が集いみんなで食卓を囲むのだという。そのため、数多くの食材を調理してテーブルに並べ、大変豪勢なものであった。正月料理には多くの肉類が使用されるのが一般的であるが、肉が食べられない自分のためにベジタリアン用の食事も用意してくれた。

中国でもお年玉をもらうのは一般的なようで、この時期には中国人の友人はみんな急にして羽振りが良くなった。大晦日と比べて正月の当日は、外出を控えて家で過ごすことが多く、この日は中国料理店に出かけたが、中国人の客はほとんど目にしなかった。ちなみにコークの中国料理店は、他のレストランと比べても安く、味も美味しいためおすすめ。中国人の友人と一緒に行くと通常メニューとは別に、中国人用のメニューを用意してもらえる。

日本ではニュースでしか知ることのできない中国正月だが、彼らの食文化や風習を知る良い機会になるため、すすんで参加することをお勧めする。