Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バルセロナ自治大学
2011年12-1月号 国際文化学部 Y.U

・12月と冬期休暇について

12月は祝日が多くあったことや20日ごろから冬季休暇に入ったことから、ほとんど授業がなかったと思います。また、冬季休暇中は寮のほとんどの人が帰省や旅行をするため、12月24日ごろから授業の始まる1月8日まで寮はほとんど人がいない状態になりました。例えば授業期間中ならば寮の周辺の駐車スペースはあまり空きがない状態ですが、冬季休暇中には駐車スペースの1割程度も使用されていない状態になっていました。さらにクリスマスの24~26日、年末・年始はどこのお店も空いていなかったので、どこに行くこともできず、時間を持て余していました。私は所属しているハンドボールチームの練習があったので寮に残っていましたが、特に事情がない限り冬期休暇中は旅行した方がいいと思います。

・クリスマスパーティーについて

冬季休暇前に日本語の授業のクラスで、クリスマスパーティーを行いました。スペイン人学生にはお菓子を中心に持ってきてもらい、私たち日本人留学生はおせちやちらし寿司など日本食や、福笑いなど日本のゲームも用意しました。

そのパーティーでは面白い発見がいくつかありました。1つは用意したおせち料理やちらし寿司、お漬物やおにぎりはスペイン人学生に人気だったということです。ちらし寿司のちょっと酸っぱい味やお漬物の濃い味がスペイン人学生の口に合うか心配でしたが、みんながおいしいと言ってくれました。特にちらし寿司が人気で、すぐになくなってしまうほどでした。

もう1つの発見は、納豆だけがひどく不人気だったということです。どうも見た目が気持ち悪いらしく、ほとんどの人が口に入れることさえしてくれませんでした。頑張って食べてみた人もいましたが、やはりお口に合わなかったようです。日本では普通に納豆を食べますが、もしかすると少し特殊なのかもしれません。

・1月について

1月9日から授業が始まり、前期の最終試験はこの月に行われました。私は日本語とスペイン語の授業で試験がありました。まず、日本語の授業では試験として模擬授業を行いました。具体的には、日本語の授業にモニターとして参加している日本人留学生をグループに分け、それぞれ担当する範囲が与えられ、日本語を学ぶスペイン人学生に対して1時間程度の模擬授業を行うといったものです。例えば私のグループはある章の本文を担当し、本文の内容理解を目的とした模擬授業を行いました。具体的には、本文朗読や要約などをしました。また模擬授業を行う準備として、簡単な教案を作成し担当の先生にタイムテーブルや内容を確認していただく必要がありました。

模擬授業は時間が予定より10分ほど過ぎてしまったものの、計画していた内容を全てやり終えることができることができました。模擬授業で教えたことを自分のスペイン語に照らし合わせることで、自分の中で新しい発見がありました。外国語を教える難しさはもちろん、言語に関係なく要約する力の必要性を感じることができたと思います。

次にスペイン語の授業の試験は、主に文法に関するものでした。内容はestarとser、点過去と線過去の使い分けから命令形や条件法まで、授業で学んだ範囲はほぼ出題されました。文法問題に加えて長文の読解問題や200語程度の作文があったため、やや難しい試験であったと思います。

以上のように1月は日本と同様、試験が集中する時期であり、それが終わるまで忙しくなります。私は試験や模擬授業のために多くの時間を費やしましたが、取る授業によってはレポートを作成しなければならない場合もあるため、さらに忙しくなるのではないかと思います。しかし試験が終わり、だいたい25日前後になると前期の授業が全て終了するので、それからは2月10日ごろまで春期休暇となります。1月は何かと追われる時期になるかと思いますが、試験さえ終わってしまえばすぐに休みに入るので、それまでの辛抱だと考えると乗り越えられるでしょう。