Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

チュラロンコン大学
2012年7月号 文学部 K.K

1.授業

私は龍谷大学では仏教学科で学んでいるため、留学先のチュラロンコン大学の文学部では、パーリ語、サンスクリット語を学んでいます。どちらも経典で使われているインドの言葉です。タイ人の生徒と一緒に授業を受けます。前期は午後に語学学校に通うため、大学では週に3つの授業を受けることにしました。(後期はもっと受講する予定です)。火曜日と水曜日の午前と、金曜日の午後の授業です。それぞれの授業名はIndian Civilization, Seminar on Pali Sanskrit grammar, Pali reading IIIです。1つの授業は3時間あり、休憩が入る授業もあります。火曜日と水曜日はアドバイザーになって頂いている教授の授業です。

火曜日の授業ではヴェーダやアーリア人についてなど、インドの文化について学んでいます。学部生、大学院生、お坊さんと授業を受けています。授業ではサンスクリット語や、パーリ語、フランス語、ドイツ語、英語などの資料を使います。ローマ字だけでなくデーヴァナーガリで書かれた物も使います。紙の資料の他に、youtubeやgoogle, wikipedeiaなども参照します。他のクラスと合同で外国人の教授の授業を受けることもあります。龍谷大学で扱ったテーマも登場します。古代のインドの社会に関連させて、日本の社会について質問されることもあり、城の材質、宗教由来の男女の役割、平安時代の食事などを聞かれました。教授は日本語でも説明してくださいます。

水曜日の授業では文法学を扱っています。大学院生やお坊さんと授業を受けています。とても難しく、単語を辞書で引くのがやっとです。お坊さんは食事の時間に制限があるため、早めに授業が終わることもあります。

金曜日の授業では、タイ文字を使ったパーリ語の経典の読解をします。私はタイ文字で書かれたパーリ語を扱うのが初めてなので、先生のご提案で2時間を先生の授業を聞くことに使い、1時間で生徒からタイ語会話練習も兼ねてパーリ語を教わっています。

 

2.カルチャーショック

特にカルチャーショックを受けたシーロム駅でのソンクランについてレポートします。タイに来て2週間経って、初めてタイ人の友達と会うことになり、午後6時にシーロム駅に行きました。ソンクランでは、まったく見知らぬ相手に水をかけられ、水で溶いた白い粉を塗られます。時々、氷をいれたと思われる冷たい水をかけられ、消防車のホースからも水がかけられます。大きなスピーカーから音楽も流れていました。人の流れがあり、道路は人だらけです。消防車のホースは歩道橋にも向けられ、上にいる者にも水がかけられます。道路では食べ物も売っていますが、食べ物にも水がかけられている筈であり、食べたいとは思いませんでした。群衆のなかで事故も起こったようです。私は、びしょ濡れの、身動きの取れない群衆の中で、押し合いへし合いしながら、この状態で、車が突っ込んできたら、悲惨な状況になるだろうなと、何度も考えました。とにかく、すさまじい光景です。水浸しで、足下には茶色になった水がたまっていました。ある屋台は一部が崩れて、商品が地面に落ちていました。人々は車道を歩いていて、反対側の車線に移動することもありました。私たち以外にも車線を変える者が居て、普通に生活していたら、まず触れることもないであろう車線と車線の間にある、仕切りなどにも触れて、足下の段差にも気を付けながら乗り越えました。まるで夢の中にいるかのような、通常なら考えられない光景でした。帰りは何とか、アパートにたどり着くことができましたが、全てびしょ濡れでした。

 

3.教室

私が利用した教室は3種類ほどです。授業中は基本的にずっとエアコンを使っています。生徒の椅子は個別で、それぞれ机が付いています。ホワイトボードに板書されます。

火曜日

オレンジ色の椅子がある教室で、椅子は20人分ほど。この教室はチュラロンコン大学のタイ語講座で使う物と同じ種類の部屋です。プロジェクタ、パソコンがあります。換気扇は廊下に向かって排気するように設置されています。廊下側は全面がガラスでできていて、一部磨りガラスになっています。

水曜日

10人分ほどの椅子がある部屋で、ドアは引き戸になっています。折鶴がコルクボードに飾られています。テレビがあります。ドアのある壁を含む二つの壁がガラスで出来ています。

金曜日

100人ほど入れる部屋で、白のプラスチックの椅子があります。エアコンの音が大きいときはエアコンをつけずに窓を開けて授業をしたこともあります。ドアはガラスでできています。