Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

大連外国語大学
2012年4月号 経営学部 S.Y

授業紹介①(受講している科目について)

授業は、基础(基礎、文章を読む)、口语(会話の練習)、听力(リスニング)の三つがあります。テストによってクラスが決められるのですが、三日ほど授業を受けてみて自分に合わないと感じたら他のレベルのクラスに変更ができます。私は初級Aというクラスになりました。授業はすべて中国語で行われるため、初めのうちはほとんど聞き取れませんでした。そのため、クラスを変えようか迷いました。 しかし、半年前から交換留学に来ている日本人に、授業の内容は慣れてきたら聞き取れるため、クラスは変えない方が良いとアドバイスをもらいました。今考えると本当にその通りだと思います。授業でよく使われる単語は決まっていますし、先生もクラスのレベルに合わせた中国語で話してくれるため、慣れれば問題なく理解できるようになります。 私が、今受けている授業の中で一番難しいと感じるのが听力の授業です。 先生からも、日本人は書いたり読んだりは得意だが、聞き取りは苦手な人が多いように思う、と言われました。また、中国語で自分の思いを伝えるという点において、欧米系の人の力はとても高いと感じています。 私のクラスは、日本人、韓国人、ロシア人、フランス人、アメリカ人、スウェーデン人がいて、さまざまな国籍を持つ生徒で構成されています。もちろん共通語は中国語ですが、先生はところどころ英語で説明することがあります。また、普段の会話でも、中国語で通じないときは英語を用いることもあります。英語が喋れる上で中国語を学習している人が多く、英語力は欠かせないと感じています。

 

カルチャーショックについて

中国に到着してまず驚いたのが交通マナーです。歩行者が歩いていても車は容赦なく突っ込んできます。そして、歩行者も信号を守らず、車と車の間をすり抜けるように道を横断します。車が来なくなるのを待っていたら、なかなか横断できません。来たころは、中国人が渡るのについていっていましたが、何日か経つと、渡るコツが分かってきました。しかし、危険なことには変わりないので、日本にいるころとは比べ物にならないほど集中して横断しています。   買い物をするときにも日本との違いを感じました。スーパーにおいてあるものでも少し壊れていたり袋が開いていたりする商品があります。買い物をするときはしっかり確認しなければなりません。レジの店員さんの態度も日本とは違います。笑顔はなく、レジを通した商品を投げるようにカゴに入れていきます。初めて行ったときは、この人たちはみんな怒っているのだろうかと不安になりました。その出来事を中国人の友人に話したところ、それが中国では普通のことなのだと知りました。 中国では、知らない人に笑顔で対応するということはなく、むしろ日本人が誰にでも笑顔で対応することが不思議に思えるそうです。しかし、中国人は、知り合いにはとてもよくしてくれます。飲食店での経験ですが、初めはそっけない対応をしていたおばちゃんが、何回も食べに行って仲良くなると一品サービスしてくれたり顔を見るだけで笑顔であいさつしてくれます。一つ、中国の文化を体感した気がしました。

 

体調管理について

中国に来て一か月くらいは、よく体調を崩していました。その要因としては、油や水が合わない、慣れない環境で生活することへのストレス、細菌感染などがあるようです。特に、中華料理は脂っこいので、日本人にとって体調を崩す原因になります。海外で体調を崩すととても不安に感じます。しかし、学校の近くに日本人のお医者さん、受付の方がいる病院があるため、日本にいるときと変わらない医療を受けることができます。 大連は日本人が比較的多く住む街であるため、日本語対応している病院がいくつかあります。もし体調を崩しても安心して診察を受けることができます。   普段の生活で気を付けていることは、屋台で売っている食べ物です。大連にはおいしそうな食べ物が道端の屋台で売っています。とてもおいしそうなのですが、衛生状況は良くないので生ものは避けたり、よく見てから判断しています。また、切り売りしている果物は買わずに、自分で剥いて食べるようにしています。慣れてくると判断が甘くなりがちですが、しっかり見極めることが重要です。