Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東亞大学校
2016年9月号 国際文化学部 M.Y

・治安、危険を感じたこと、トラブルについて

釜山で生活をしていてそれほど大きな危険やトラブルに遭遇したことはないが、少し危険な目にあったことはある。

今回は筆者が遭遇したことや、釜山で注意すべきことを紹介する。

 

1つは治安の悪い地区がある事である。例を挙げると、筆者が8月のレポートで紹介したロシアンタウンである。そのレポートに書いてある通り、「テキサス」という売買春が行われ、ケンカ、ぼったくりなどが多発する地区が釜山駅の近くにあるチャイナタウンのはずれにある。筆者自身もそのことを知らずに街に入ってしまったことがあるが、昼にも関わらず独特の危険な雰囲気と胸騒ぎを感じた。他にも治安の悪い場所があるはずなので、どこかに出かけるときはまず下調べをしてから出かけるのが無難だ。

もう一つは筆者自身も遭遇したことでもあるが、窃盗である。筆者自身も被害はなかったが遭遇したことがある。地図を持ちながら近づいてきて、道を案内してくれと片言の日本語で寄ってきたが明らかに怪しいので無視しようとした。すると男がカバンを無理矢理つかんできたので振り切って逃げた。おそらく、地図を見せている間に財布や貴重品を盗む手口のスリか強奪であったのだろう。カバンを肌身離さずチャックを閉めて持つこと、街中ではもちろんだが特に、釜山駅などの大きな駅や金海国際空港、市場や電車の車内など人ごみの中などでは持ち物に注意をすることが必要だろう。

最後に、押し売りやぼったくりタクシーである。主に旅行者を狙ったものであるが、一部の悪質な店で強引な客引きにつかまって高価なものを買わされたりするので注意が必要である。客引きが親しげに日本語で話しかけてきても無視をした方がよい。もし、店の中に入ってしまったら相手がどんなに強い態度に出たとしても毅然とした態度をとることだ。

ぼったくりタクシーは主に空港にいることが多いという。正規のタクシーを利用することはもちろん、運転手に目的地までの大体の料金や時間を聞いておく、メーターを発車時に倒したか、メーターの回転率は異常に早くないかなども確認しておいた方がよい。もし、乗ってしまったらすぐに停めてもらい、そこまでの料金を払うしか被害を最小限にする方法はない。

トラブルなどとは異なるが、韓国人は運転が危険な人が多いように感じる。バスやタクシーに乗っている時でもスピードを出しすぎていたり、荒い運転に危険を感じてしまう。街中を歩いている時でも歩道にバイクが走ってきたり、車両が信号無視をしたりと日本よりも交通マナーが悪いように感じる。

このように釜山にも様々な危険があるが、高価なものを持ち歩かない、夜は出歩かない、交通ルールを守るなど当たり前のことを気を付けていれば問題ない街である。また、筆者の感じ方であるが、治安もさほど日本と変わらないように感じる。

 

以上

・韓国の秋夕8チュソク)

韓国では9月に秋夕(チュソク)と呼ばれるお盆の期間がある。秋夕は旧暦の8月15日とその前後の計3日間を指す期間で、現在の暦に直すと今年の2016年では、9月の14日から16日の間となる。秋夕の期間に韓国では何をするかというと、これも日本とほぼ同様、里帰りと墓参り、祭祀(チェサ)と呼ばれる儀式を行う。韓国でも日本のお盆の期間と同様、帰省する人たちの「民族大移動」と呼ばれる、帰省ラッシュや、海外旅行する人たちの出国ラッシュの光景が見られるそうだ。余談になるが、帰省ラッシュの高速道路では道路が渋滞するため、渋滞中の車に食べ物や飲みのを売りに来る人がいるそうだ。また、街では帰省する人が多いため、休業するお店が多という。

また、韓国では秋夕中に、親戚などに贈り物をする、日本のお中元のような習慣があり、秋夕前はデパートやスーパーで贈り物商戦が繰り広げられる。そのため、商業施設では普段と少し違う光景を見ることができる。筆者も普段よく行くショッピングモールでチマチョゴリ姿の店員たちが贈り物となるシャンプー・リンスや洗剤、食用油、缶詰、お茶、干しシイタケ、果物、ハム、健康食品など、様々な種類のセットを売っている特設の売り場を見た。その風景は日本のお中元シーズンの風景と同じように感じた。スーパーや市場での品ぞろえも普段よりも少し異なっていた。祭祀で作る料理の材料らしき食材が大量に売られていたり、祭祀の時に使う道具が売られていたりした。市場ではその食材を大量に買い求める多くの人々を見かけた。また、チマ・チョゴリやバジ・チョゴリといった韓服(ハンボク)を秋夕に着るので、それらを買い求める人々が多らしい。

以上