Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東亞大学校
2013年11月号 国際文化学部A.H

・授業紹介

現在私は韓国語の授業と学部の授業をとっています。今回は学部の授業について書きたいと思います。韓国の大学では基本的に一つの授業が週に2コマあります。一つだけ受講している授業も週に二日、各75分授業です。私が受講している授業は「現代日本社会の理解」という授業で、私を含め日本からの留学生も数人受講しています。日本語学科の授業ということもあり教材は日本語、教授も日本語と韓国語を使って授業を行います。ちなみに中間試験は論述形式の問題だったのですが韓国語で記入しても日本語で記入してもよいこととされました。授業内容は現在の日本の無縁死についてや孤独や貧困について扱い、どのような現状があるのかを見たうえで同じ状況が広がりつつある韓国との比較なども行います。日本語で書かれた教材を使っているので語学の面で苦労することはないのですが内容は決して理解しやすいものではありません。最近は日本語で書かれた教材を私たち留学生が回し読みしそれを教授が翻訳、説明するという形式で授業を行っています。当初はせっかく韓国に来たのだからすべて韓国語で行われる授業を受講したいと思っていましたが、韓国で日本について学ぶということも貴重な機会だと思い、この授業を受講したことに満足しています。

 

・サークル活動について

韓国でのサークル活動について書きたいと思います。韓国に来た頃はサークル活動を行おうとは考えていなかったのですが、時間に余裕もあるので5月頃アコースティックギターのサークルに入りました。サークルの部屋はいつでも自由に使用することができるので授業の合間に来る人、勉強をする人、ギターを弾く人などでいつも賑わっていてサークルの人たちの居場所になっているようです。サークルの活動としては週に一回の集会と飲み会の他に定期的に合宿に行ったり、ギターの公演を行ったりします。11月には年に一回の定期公演があるのですが、新入生の枠として私も参加させてもらいました。サークル活動を行っていると日常生活で使われる言葉を耳にします。そのような言葉は韓国語の授業では習うことがないのでとても新鮮であり勉強にもなります。またサークル活動を通して大学生の企画力の強さを感じています。日本ではサークル活動を行っていなかったので比較はできませんが、何かイベントをするとなれば一から企画し、資金集めも飲食店を回りカンパを募ったりと、本格的です。もう一つ特徴的なのが上下の繋がりが濃いことです。定期公演の練習の際、親の世代にあたるOBが直々に指導に来てくれたり、飲み会に行ったりと昔からの繋がりが強いようです。親以上に年の離れた先輩とサークルの人が接する場面を見ると目上の人を敬う韓国ならではの光景なのだろうかと感じます。このようにサークル活動を行い様々なことを感じることができとてもよい経験になったと思っています。韓国へ留学に来た際にはサークル活動を行うことをお勧めしたいです。