<余暇の過ごし方>
留学生活10か月目を迎え、釜山市内にある観光地はほとんど訪ねてみましたが、釜山の魅力は、釜山内だけにとどまりません。実は、釜山から日帰りで行くことのできる近隣都市も多いため、余暇時間が出来たときに行く場所、することには限りがありません。
今回は釜山から日帰りで行くことのできる都市を、私が実際行ってみた地域を中心に紹介したいと思います。
まず、釜山からの代表的な日帰り旅行地と言えるのが、慶州です。慶州まではKTXで約一時間、1995年に韓国初の世界遺産として認定された石窟庵や仏国寺があります。新羅時代の史跡が豊富で、慶州歴史地域として保護されています。
慶州よりバスで30分ほどの地点にあるのが浦項です。浦項では、特に、元旦には日の出を見る人で賑わう、手の形をした巨大なモニュメントのある호미곶という岬が有名です。また、食べ物では、水の中に刺身を浸して食べる물회が有名です。
空港のある金海市は、スンハクキャンパスから1時間ほどの釜山市からいちばん近い都市です。金海は韓国の小国家群、伽耶、特に金官伽耶が所在した場所であり、歴史的に希少価値が高く、伽耶の古墳群は世界遺産暫定リストに記載されています。金海市には、伽耶の歴史や伝説をモチーフにした街や、観光コースが作られており、韓国の歴史を知りたい方にお勧めしたいです。また、韓国の廬武鉉前大統領の生家のある村も今は観光名所となっています。
釜山から西に進むと、トンヨンやスンチョン、ヨス、といった海が綺麗な都市が多くあります。釜山もビーチが有名ですが、自然をより楽しむことのできる、釜山とはまた違った魅力のある海です。
コソンは、かつての恐竜EXPOの開催地で、恐竜博物館があり、恐竜の都市としてのイメージ強化を図っています。
晋州では、秋に開催される芸術的な灯篭の祭り(연등축제)が有名です。
大邱広域市は、食べ物が美味しいことで有名で、代表的なものには、牛血のゼリーが入ったタロクッパ(따로국밥)や平べったい餃子(넘죽만두)があります。
물회 경주
<寮の規則について>
今回は私の生活しているハンリム生活館(スンハク1館)の寮の規則について、詳細に紹介したいと思います。
交換留学生の場合、優先的に寮に住むことが出来ますが、寮の規則に反した場合、その内容に応じて10点満点から減点されます。この点数は、次学期の寮の割り当てなどにも関連し、所定の点数がなくなった時点で退寮処置がなされます。これは外国人だからと言って例外ではないので、あらかじめ規則の内容を理解しておく必要があります。
私たちの場合は入寮に際して、オリエンテーションなどはなく、入寮1,2週間後に規則に関するビデオが寮のホームページで公開されました。寮に滞在する学生はこのビデオを自主的に見て、オンラインで規則に関するテストに合格する必要があります。
正直、ビデオが公開されるまでの1、2週間、私たちは規則や施設の利用方法に関する説明なしに生活しなければならなかったため、都度分からないことが多く、不便だと感じました。
そのため、重要な規則をいくつか紹介します。
まず、外泊申請に関してです。外泊は月に12回まで可能であり、外泊申請は当日の11時半まで、寮のホームページですることが出来ます。金、土、日曜日は、申請の必要がなく、外泊にも含みません。無断外泊時は減点1点です。
また、月~木曜日には毎日夜12時に点呼が行われます。夜12時から1時の間に入館し、点呼に参加できなかった場合は減点0.5点、門限の1時までに入館できなかった場合は、無断外泊とされます。深夜1時を超えると朝4時までは入館不可能なので、気を付けなければなりません。洗濯室やジムを含む、寮内の共用スペースも1時から4時までは使用不可能です。
また、減点を補完するための、加点処置がなされることもあります。火災訓練参加や、ボランティア活動によって、加点を受けることが出来ます。