Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東亞大学校
2018年9月号 文学部 R.S

〈治安、危険を感じたこと、トラブルについて〉

私が数か月間、釜山で生活をして犯罪被害に遭ったことは一度もありません。日本の都市でみられるような超満員電車も釜山ではほとんどありません。電車内で席に着けない場合はあっても他の乗客と肩がぶつかるような混雑具合ではありません。

韓国全体でみても治安が悪いと思ったことはありませんが、やはり外国にいるという認識を強く持ち、貴重品はいつでも携帯して歩く、鞄の中に財布を見えるようにしまわない、キャンパス内であっても自分の荷物は常に見える所に置く、夜間に一人で出歩かない、などの基本的な自己防衛さえしていれば、トラブルに巻き込まれることはないでしょう。さらに韓国は街中、建物中、どこにでも防犯カメラが何台も設置されており、犯罪を事前に防ぐ工夫がなされているので、世界全体から考えて治安は保たれている国であると思います。

〈東亞大学の学校祭について〉

今年度は9月17日~20日の間で東亞大学の学校祭が開催されました。龍谷大学では龍谷祭の開催日は講義がありませんが、東亞大学では前日平日で講義は通常通り行われます。サークルや学科などの団体で食べ物の屋台を出し、販売をします。昨年度までは韓国の大学祭でアルコール飲料が売られることもあったそうですが、今年度からは法律の改正により、アルコール飲料の販売はありません。ブミンキャンパス、スンハクキャンパスの両方で屋台は出され、昼から夜まで営業していました。学生たちは講義のない空き時間や講義終わりの夕方などに学校祭を楽しんでいるようでした。日語日文学科の屋台ではラムネ、焼きそばなど日本の食べ物を調理・販売していました。学生団体のほかにも、外部からフードトラックの販売業者がいくつかキャンパス内で販売をしていました。夜間には韓国の女性アイドルグループや男性歌手を招き、公演でも賑わっていました。講義の行われる時間帯だけでなく、夜11時頃まで屋台は営業していたので、キャンパス内の寮に住んでいる学生もこの日は夜食として買って食べていたようです。

しかし、学校祭が開催される日時や招かれるゲスト等の情報が直前になるまで出ず、東亜大学の学生でさえ、直前まで詳細を知らない状態でした。その点で龍谷祭と比べると、学生の関心度は高いようには感じませんでした。その要因として、学業を特に重要視する韓国の学生にとって学校祭は1,2年生が主となるもので、さらには男子学生の場合は軍役に行き、除隊後は就職など将来についてもより現実的になり、学校祭を楽しむよりは学業に勤しむ学生が多いのではないかと考えます。