9月1日から2学期の授業が始まりました。私は今学期、<韓国近現代史>と<韓国史の理解>の二つを受講しています。私の専攻が朝鮮近代史のため、史学科の専攻科目である<韓国近現代史>と、一般教養の<韓国史の理解>を登録しました。ここでは一ヶ月受講してみて、感じたことを書きたいと思います。
受講してみて良かったことは、韓国人の歴史観を知ることが出来たことです。半年間韓国で生活して、日常生活の中でも日本と韓国の歴史問題の溝を感じることは出来ましたが、やはり韓国史の授業では、その溝をより強く感じられました。
初回の授業で、教授の口から日本に対するあまりよくない言葉を聞いたため、とても不快な気分になりました。一度そのような言葉を聞くと、その後も良い気持ちではいられませんでした。その後授業のことで質問に行ったときも、日本人だということがわかると、質問に対しても答えていただけませんでした。多少は想定していたことでしたが、多くの学生が授業を受けている中で、そのような発言があることは信じがたい出来事でした。
■治安、危険を感じたこと、トラブル等について
韓国に来て危険に感じたことは、交通事情です。前回も書きましたが、車とバイク双方の運転が荒いです。大学から寮までの道は、細く複雑になっています。そしてその間の街が印刷業が盛んなところで、運搬用の倉庫にあるような車がいたるとこをを走っています。それらの運転がとても荒く、突然曲がり角から出てきたり、こちらが道路を渡っているにも関わらず、突っ込んでくることもありました。何度もぶつかりそうになったこともあります。運搬用の車は速度が遅いので、その時はすぐに気づいたので、避けることができ、怪我もなく無事でした。しかし、こちらが気づかなければぶつかっていたと思うので、とても危険だと思いました。
■ボランティア活動
9月上旬に国際映画祭のボランティアに参加しました。応募したきっかけは、以前龍谷大学に交換留学生として来ていた東国大学の学生から、大学の近くで映画祭がありボランティアに参加したところ、とても楽しく、よい経験になったと聞き、もし私が交換留学で東国大学に行くことができたら是非参加したい、と話していたからです。そして、今年私が東国大学に留学することができ、ボランティアに応募しました。
応募は5月に書類審査があり、インターネットで書類を提出しました。履歴書はなんとか1人で書くことができましたが、自己PRを韓国語でA4一枚程作成しなければならず、自分で作成したものを友人に添削してもらい、提出することができました。無事に書類審査を通過し、7月初めに行われた面接の時は、韓国語の面接が初めてだったのでとても緊張したことを覚えています。さらに、グループ面接で、日本語で面接を行う韓国人学生と同じグループで、流暢な日本語でアピールする学生を見て、さらに緊張しました。そして見事に合格することができ、ついにボランティアの日がやってきました。
私は映画祭の窓口となる案内担当だったのですが、映画祭の期間はほぼ毎日会場に向かい、やってくるお客さんの案内をしました。思ったよりも日本人の来客はなく、韓国語での対応がほとんどでしたが、そのせいもあって期間中は韓国語に関しても勉強になることが多かったです。
そして一番の収穫は、韓国人の友人ができたことです。そのチームは外国語が話せることが選考基準だったようで、日本語を話せるオンニ(お姉さん)がいて、とても優しくしてもらえました。もちろん他のオンニも私のつたない韓国語をちゃんと聞いてくれて、チームの一員として接してくれたので、うれしかったです。大学では、日本語を勉強したいなどの目的で、韓国人の友人が出来ましたが、ここでは私個人と付き合ってくれる友人が出来たため、とても良い経験になりました。