Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東国大学校
2022年5月号 文学部 RK

・カルチャーショックについて

 私は、韓国で、バスに乗車中にカルチャーショックを感じた。日本のバスはお客様ファーストな部分が多く、バスに乗っている私たちが快適にバスで移動できるように、バスの運転手さんが様々な注意を払ってくれている。しかし、韓国の運転手さんは、自由度が高く、日本では絶対に見ることのできないような場面が多々あった。一番衝撃だったのが、「トイレに行きまーす」と軽く言いながら、バスを路肩につけて、運転手がトイレに行った時だ。日本では、定刻にバスがバス停に到着し、それが当たり前だと感じていたが、韓国ではかなり時間にルーズだと感じた。また、運転しながら歌を歌う運転手や、赤信号で止まるたびに、携帯でSNSを見る運転手もいた。最初は、自由な運転手を見るたびに、衝撃を受けていたが、逆に、日本が他国と比べて、規則やモラルが厳しいのではないかという別の視点から、カルチャーショックと向き合うことができた。留学すると多くの文化の違いを見ることができる。文化の違いに直面した時に、衝撃を受けたり、ショックを受けたりするのではなく、日本は日本、韓国は韓国と割り切ることが必要であると考える。また、このような文化の違いから、母国である日本の長所や短所を見つけ、文化の差異がある理由まで探ることができる力があれば、留学中により多くの学びを得ることができると考える。

 

・私に合った語学の勉強法

 語学の勉強方法は正解がないと考える。留学当初の私は、毎日、図書館に通い、単語を何度もノートに書いて覚えたり、文法をノートに書いて練習していた。しかし、韓国語の実力が向上することを全く実感できなかった。それに引き換え、勉強はあまりせず、毎日、韓国人達と遊ぶイタリア人の友人は、韓国語の実力がみるみる向上していた。そこで、私も机に向かう時間よりも、韓国人達と会話することに多くの時間を使ってみようと思案した。最初は、自身の韓国語能力に自信がなく、韓国語を話すことが恥ずかしく抵抗があったが、韓国人と会話すればするほど、韓国語の実力が向上することを肌で感じることができた。韓国人が話す言葉を耳で聴き、覚えた単語や文法を口からアウトプットすることで、覚えた知識を脳内により定着することができたと考える。また、発音練習もすることができた。韓国人が話す時の口の形を見よう見真似で発音してみたり、発音に自信がない時は、その場で逐一、韓国人に正しい発音を聞くことで、正確な発音を身につけることができた。何より、韓国人と韓国語で会話することで、自身の韓国語の上達を肌で感じることができ、楽しく韓国語を学ぶことができた。中には、韓国人の友人が一人もおらず、家に篭って勉強して韓国語を上達させ続けている友人もいたため、人それぞれ自分に合った勉強法を見つける必要があると考える。