①環境について
私が現在滞在している寮は、東国大学校の学内に位置しており、通学に非常に便利です。正課授業や語学堂の教室まで徒歩で数分の距離にあるため、授業の準備や移動にかかる時間を最小限に抑えることができます。特に朝の時間に余裕を持てる点は、留学生にとって大きな利点だと感じています。
また、寮の施設として体力鍛錬室(フィットネスルーム)が完備されており、無料で利用することができます。勉強の合間に身体を動かすことができるため、健康管理やリフレッシュにとても役立っています。機材も基本的なものは一通り揃っており、日常的な運動には十分な設備だと思います。
住居環境については、2人1部屋の構成で、私の場合は日本人の学生と同室になっています。生活リズムを共有することには慣れが必要ですが、互いに協力しながら過ごすことで、良好な関係を築くことができています。洗濯機や給湯器、Wi-Fiなどの生活インフラも整っており、留学生活を送る上で特に不便を感じることはありません。
大学周辺の町並みについても触れておきたいと思います。私の通う東国大学校はソウル市の中心部に位置しており、地下鉄の駅も徒歩圏内にあります。少し歩けば繁華街や観光地にもアクセスできるため、休日には友人と外出を楽しむこともできます。一方で、キャンパスの裏手には南山(ナムサン)の自然が広がっており、都市と自然が調和した環境の中で学ぶことができる点も魅力のひとつです。
②身の回りの自然環境
渡韓時点でのソウルの気温は、大阪とほぼ同じくらいで、昼夜の寒暖差にも大きな違いは感じませんでした。冬を越えて振り返ってみても、思っていたほどの厳しい寒さはなく感覚としては日本と同程度でした(真冬の瀬田キャンパスくらいです)。防寒対策をしっかりしていれば、生活に大きな支障をきたすような寒さではありませんでした。
都市部では、日常的に鳩をよく見かけます。また公園などの人通りが少ない静かな場所では、韓国の国鳥でもあるカササギ(까치)を見かけることがあります。黒と白の羽を持ち、尾の長い特徴的な姿は一度見ると印象に残ります。植物に関しては関西に見られるものと大きな違いはありませんが、今のところスギの木は見ていないため、花粉症の方にとっては過ごしやすいかもしれません。
一方で空気の質に注意が必要な日もあります。日本に比べて大気中の微細粒子(PM2.5)への関心が高く、バス停や公共施設にはリアルタイムで数値を表示するモニターが設置されています。また、南山にあるNソウルタワーでは、空気の澄み具合によってタワーのライトアップの色が変化する仕組みもあり、市民の間でも空気の状態が日常的な話題として共有されています。私自身はあまり影響を受けませんでしたが、敏感な方はマスクを常備しておくと安心かもしれません。
このように、ソウルの自然環境は日本と大きく変わるわけではないものの、地域特有の点も見られ、日々の生活の中で新たな発見をする機会となっています。