Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ハノイ大学
2024年 2月号 国際学部 K.Y

〈試験について〉

 

私が受講した講義では主に中間試験、期末試験の二種類があります。期末試験は一定の講義並びに共同レポートやプレゼンなどと言ったグループワークを完遂してようやく試験を受ける権利を得ることが出来ます。講義によって多少の違いがありますが、成績における期末テストの割合はおよそ50%ほどです。テスト内容は記述式がほとんどで講義内容を用いて答えていくものが多い印象です。

私が行った試験対策としては過去の授業のパワーポイントをざっと見返して、重要なポイントと語句を書き出し、記述で問われそうな部分に関しての簡単な意見を事前に準備するなどを行いました。特に語句は日常生活では滅多に使用されないような専門的なものも多く含まれているので、そこだけでも必ず押さえておく必要があると思いました。逆にそこさえ押さえていればそこまで肩肘張る必要はないです。

過去のマンスリーレポートを見るとハノイ大学ではカンニングが当たり前に行われている印象でしたが試験中は四、五人の担当教員によって気が散るぐらいの巡回が行われていました。また受講者が多い授業に関しては時間を振り分け分散させた上で試験を実施していました。

試験について最も注意するべき点は、事前に配られる試験日についてのファイルがとても見づらいことです。学部の全講義が一つのファイルにまとめられており、さらには上記で述べたように同講義であっても時間帯が異なることもあるため、不安な場合は友達や講義担当者に事前に確認するのが望ましいです。

 

〈テトについて〉

 

ベトナムは日本とは違い旧正月であるためテト休暇と呼ばれるものが存在します。事前に聞いていた情報ではテト休暇は一週間ほどのものでしたが、実際には二週間ありました。テト休暇中は多くの人が故郷へと帰るため多くのお店が閉まります。テト休みは多くの人が家族や友人と初詣や旅行をして過ごします。そして面白いことにテトでは多くの人がお酒を飲むうえに家族親戚が一堂に会するため毎年喧嘩などの事件が多発するそうです。しかしハノイの街並みはいつもの大量のバイクが嘘のように消え去り、不気味なほど静かでした。以下では私が実際にテト休暇をどのように過ごしたのか少し紹介ささせていただきます。

・新年カウントダウンとお参り

ほんの1ヶ月前に新年をインドネシアのバリ島で祝った私にとっては少し不思議な心地でしたが、せっかくなので旧正月のカウントダウンイベントにも参加しました。西湖周辺で花火とドローンなど様々な催し物があり、人の量はまさに初詣での伏見稲荷を彷彿とさせるほどの混雑ぶりでした。その日はそこらじゅうで花火や爆竹などが用いられ、それは賑やかで新年の訪れを感じさせるものでした。次の日はベトナムの有名なお寺にお参りに行きました。ベトナムの国旗やテトの飾り物が町中を彩り、さらにはそこをベトナムの伝統衣装であるアオザイを着た多くの人が行き交うため街が華やいでいました。

・カードゲーム

上記記載の通り、テトではほとんどの人が地元に帰るため、多くの人が毎日のように旧友に会います。私もありがたいことに友人から毎日のようにお誘いがあり、会いに行くのですがそこには必ず見たこともない人たちが多くいました。まず自己紹介をするのですが、私からすると友達の友達の弟の彼女や友達の友達のお嫁さんの友達の彼氏などもいて最後まで誰が誰か分からなかったですが逆に変に気を使うこともなく楽しく過ごしました。ベトナムではギャンブルは本来違法なのですが、テト休暇では皆それぞれの家や、なぜか認められているカフェなどに集まりカードを使い小額ながらもゲームをします。テト休暇中、友人の実家にも誘っていただき、食事をご馳走になったのですが、食事後にその家のご近所さんなども集まりみんなでカードゲームをしました。テト休暇中は本当に毎日カードゲームをしていたと思います。そして期間中は街のどこに行ってもトランプが捨てられているのを目にするのですが、おもしろいことにゲームに負けた人が、その不運のついたトランプを捨てていくのだそうです。

・カンボジアとホーチミン

お酒を飲みカードゲームをする毎日に嫌気がさしたので、どこか旅行に行こうと思い航空券や鉄道のチケットを探したのですが、通常の2倍から3倍の値段だったため国内旅行は諦め急遽カンボジア行きのチケットを取りました。カンボジアには何度か訪れたことがあるため行ったことのない地方をぶらぶらと散策しました。カンボジアで数日過ごした後陸路でホーチミンまで帰りました。テト終盤だったためか、航空券やホテル代は通常通りに戻っていました。