① 授業紹介
中央民族大学の国際教育学院は中国語を専門に学ぶ中国語研修生と、より専門的な学問を学ぶ研究生の2つにわかれています。私は中国語研修生の長期コースを履修しており、科目は口語、総合、聴解、閲読の4科目があります。クラスは1班~10班に分けられます。今学期は1班と7班のクラスがなく、テストの結果私は4班のクラスに割り振られました。
時間割は月から金毎朝8時から昼11時30分まで授業があります。火曜日と木曜日は午後にも授業があり、14時30分頃に午後の授業が終わります。口語と総合の授業は聴解と閲読の授業より4コマ多く、1コマ45分の授業です。
口語の授業では文字道り積極的に中国語を話す機会が多く、教卓の前に出て教科書の人物になりきり演技をしたり、自国の行事や文化を自分の言葉で発表したりする機会が多いです。また、国ごとにパワーポイントを使い自国を紹介する発表があるので、日本で成人式の時の写真や食べ物の写真などがあると便利です。
総合の授業では教科書の内容を暗記する機会が多く、中国語作文の力を大幅に高めてくれる教科だと思います。クラス分けテストの時は少ししか作文が書けなかったのですが、今では作文を書くとき覚えた内容が頭に浮かんで作文力が上達しました。
聴解の授業では教科書に沿って授業が進められ、書き取りなどの小テストもあります。閲読の授業ではHSKの対策に重点を置き、単語量を増やしていくことが目的とされています。どの授業の先生も熱心で面白い先生が多く、わからない所があるとすぐ教えてくれます。
② 国際文化節
中央民族大学では毎年1回留学生による国際文化節が行われています。国際文化節はそれぞれ各国に分かれてその国の伝統文化や手工芸品を披露したり、おいしい食べ物や民族衣装、歌や踊りなどを共有したりする行事です。
今年も文化節が開催されるということを聞いたので参加することにしました。しかし、中央民族大学にいる日本人留学生は少なく、参加したいと集まった人数は8人でした。私と同じクラスにいる日本人女子学生の方がリーダーになり、彼女を中心にどのような出し物をするのか話し合いました。私は日本から持ってきた250枚の折り紙があったので、折り紙の出し物をすることにしました。内容は鶴のような難易度の高いものではなく、簡単にできる折り紙を教えることにしました。折り紙の他には、日本の京都で有名な抹茶を使ったミルク寒天や一口サイズのどら焼きを大量購入してより多くの方に配れるように用意しました。
当日の天気は曇り空でしたが、無事に文化節が開催されました。当日は日本の衣装である甚平を着て参加し、多くの中国の人や外国の人と交流しました。折り紙のブースでは簡単に作れるピカチュウが子供に人気でとても喜んでもらえたので折り紙をして後悔はありませんでした。抹茶ミルク寒天やどら焼きも人気でほとんど売れました。日本が好きな中国の方は多く、この機会を通して日本の伝統的な遊びや食に興味を持った中国人の方もいました。
この文化節を通して日本人を毛嫌いするのではなく、共に協力することによって新たな価値観や視点を得ることが出来たと私は思います。
「国際文化節の様子」