Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2018年11月号 経営学部 N.S

授業紹介

今学期が始まったころはたった3クラスしかなく、前学期との学習状況の差が大きく大部分の留学生が不満を持ち、みんなで事務所に抗議しに行きました。しかし留学担当の事務所など管理の場所がいくつかあるのですが、一つに話をしに行くとここは授業の管理をしていないからもう一つの方に言ってくれとそれぞれの事務所が言うもので、話が通らず苦労しました。留学生の署名を集めて提出し、一か月後にようやく改善され、今の5クラス体制になりました。クラスが3つしかなかった原因の一つは先生が足りないことだったようです。

新しい私のクラスの先生は過半数が博士課程の人でベテランの先生に比べて慣れておらず、先生に話を理解してもらうのに手間取ったりしますが、授業をするうちに先生も留学生も次第に慣れてきた感じがします。今のクラスは14人で、今回は韓国人より日本人が多いクラスになりました。日本、韓国以外にはタイ、ロシア、イタリア、ジンバブエの留学生がいます。前学期よりもpptで発表したり、それぞれの国の紹介をすることが増えて、国ごとの文化を知ることができて面白いです。この間は国の料理を紹介しました。

 

農村の小学校訪問

11月半ば、休日の一泊二日で河北省の小学校にボランティアとして訪れました。北京からバスで四時間ほど行ったところの農村の小学校で、全校生徒は200名ほどです。当日は高学年の子供たちと一緒に教室では折り紙やけん玉など日本のおもちゃで遊んだり、クイズ形式で日本の文化を紹介したり、外ではチームに分かれて運動会を模していろいろなゲームをします。子供たちは本当に元気いっぱいで、愛らしさ満点です。私が参加したのは北京の日本人留学生主体のボランティアグループで、北京語言大学で事前交流会が二回あり、当日のための準備や教育についてのディスカッションをしたりしました。

中国の農村と聞くと貧しくて町が整備されていないイメージがありますが、実際に行ってみると小学校は想像以上にしっかりした3階建ての建物で、内部も理科室やコンピューター室が整えられ、各教室には黒板の後ろにタッチパネル式のモニターが設置されていて学習環境は申し分ないと感じました。

しかし、一つ問題だと感じたのはトイレの衛生面です。校舎の中にトイレはなく、校舎の後ろにひっそりとコンクリートの小屋があります。外からは見えない造りになっていますが個室にはなっていません。ただ穴がふたつ開いているだけです。うっすら自然の光がもれる穴からは風と共ににおいが漂ってきます。中国の農村部によくあるタイプのトイレで今更驚くこともないし、むしろ今まで体験したこういうトイレのなかだと全然きれいですが見過ごせない環境です。農村の子供たちが都会から来た、しかも外国人である私たちと交流することはそうそうない機会です。今回の活動が子供たちにいい影響を与えられていたらいいなと思います。