中国人民大学
2024年8月号経営学部A.M.
今回は長期休暇の過ごし方について紹介していきます。中国の夏季休暇は6月下旬から9月上旬までである。この日本より長い夏季休暇の中、私は旅行に行くことにしました。前学期では北地域のしんきょう(新疆)、せいあん(西安)に行きましたが、今回は時間もあることで、南地域にいこうと思い、しんせん(深圳)、ホンコン(香港)、マカオ(澳門)、じゅかい(珠海)、こうしゅう(広州)を訪れました。では一つずつ紹介していこうと思います。まず今回の旅行先で一番おすすめしたい場所は深圳とマカオです!深圳市は中国屈指の世界都市であり、金融センターとして重要な機能を果たしていて、香港の新界と接し、経済特区に指定されている。 北京市、上海市、広州市と共に、中国本土の4大都市と称される「北上広深」の一つであり、「一線都市」に分類されている。深圳はとても発達していて、高層ビルがこんなにもあるの?!と、びっくりするぐらい沢山建てられていて、とても繫盛していて、素敵な都市でした。マカオは、中国南部の珠江(チュー川)河口を挟んで香港の対岸にある中国の特別行政区で、 マカオ半島部分とタイパ島・コロアン島から成り、埋め立てたコタイ地区には巨大なカジノやショッピングモールなどが有名なので、ショッピングモールと一緒になっているカジノ場を覗いて見たかったのですが、年齢確認で引っかかってしまい見ることさえ許されませんでした。(ちなみに21歳から入れるそうです。)香港は、中国の東海岸に位置する特別行政区で、 1997年にイギリスから中国に返還された歴史を持ち、西洋と東洋の文化が混ざり合う人気の観光地となっている。 世界の金融センターとしても知られ、国際色豊かなお店や料理が多いのも特徴で、免税率がとても高い都市としても有名です。最後にじゅかい(珠海)、こうしゅう(広州)です。ここ二都市の料理がとても美味しくて、特に有名なヤムチャ飲茶(茶を飲みながら、中華饅頭・ギョーザ・シューマイ・冷菜などの点心類をとる中国風の軽い食事。)は是非とも試してみてください。
今回の自由テーマは「海外からみる日本」にしました。まず、北京で生活する中で、私が感じたのは中国の急速な発展と活気です。都市全体がエネルギーに満ちており、最新のテクノロジーやサービスが日常生活に浸透しています。特にキャッシュレス決済の普及や配車アプリの利便性は、日本に比べて遥かに進んでおり、こうした分野では中国が世界をリードしていると感じます。その一方で、日本の公共交通機関の時間厳守や、都市の清潔さ、治安の良さといった点は改めて評価されるべき強みだと実感しました。また、北京での生活を通じて、文化や価値観の違いも多く感じることができました。中国の人々は非常にオープンでフレンドリーであり、特に初対面の人とのコミュニケーションが活発です。日本では、相手に迷惑をかけないように配慮する文化が強いため、最初のうちは少し距離を置く傾向がありますが、中国ではより積極的に人間関係を築く姿勢が見られます。これにより、私自身も人との関わり方やコミュニケーションの取り方について新たな視点を得ることができました。さらに、学問的な面でも多くの違いを感じました。中国の大学では、学生たちが非常に高い競争意識を持っており、積極的に学ぶ姿勢が印象的です。授業中のディスカッションでも、中国の学生たちは自分の意見をはっきりと述べる場面が多く、日本の学生が比較的控えめな姿勢を持つことが多いのに対し、自己表現の大切さを実感しました。これに対し、日本の教育では協調性や秩序を重視する傾向が強いですが、異なる文化圏での学びを通じて、自国の教育の特徴を客観的に捉えられるようになりました。最後に、日本の文化や生活についても改めて考える機会が増えました。特に、日本人として北京に住むことで、日本独自の礼儀や配慮の文化、環境への意識がどれほど高いかを再確認しました。例えば、日本の街の清潔さや公共マナーの徹底は、日常生活で見落としがちな部分ですが、異国の地で生活するとその価値を改めて感じることができます。このように、北京での留学生活を通じて、日本を外から見つめ直す機会を得たことで、自国の良さだけでなく、課題や改善すべき点についても多く学ぶことができました。