Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東呉大学
2017年4月号 国際学部 J.Y

環境について

東呉大學は二つのキャンパスがあるのですが、僕が通っているキャンパスは立地が良いとは言えないかもしれません。台北にはMRTという地下鉄が通っており、MRTを使えば台北のほとんど場所に容易に行くことができ、ショッピングや観光を楽しむことができます。ですが、東呉大學から最寄りのMRTまではバスで10~15分ほどかかるので少し不便に感じるかもしれません。また大学の建物自体が山の近くにあることから、大学内には数多くの階段が存在します。必然的に構内を移動する際は階段を上り下りしなければならないのですが、いい運動になるとポジティブにとらえて僕は過ごしています。構内にはコンビニ、マクドナルド、カフェ、食堂、文房具屋などが揃っており、たいていの用は大学内で済むので、頻繁に外に出る必要はありあせん。住居について言えば、僕は大学内にある留学生寮で生活しており、「楓雅學苑」という「学習と生活の場を合わせて提供する」というコンセプトを持つ寮であるため、1階が留学生の中国語学習のための教室、2階3階が留学生の部屋という造りになっています。もちろん他の寮の学生がこの寮の教室を使用することもあります。そのほかキッチンやラウンジ、自習室があったりと、そのコンセプト通りに設備はしっかり整っているなと感じます。現地学生ヘルパーの人が一緒に寮に住むため、寮での生活は何も心配することはありません。また、1階にはChinese tutorという中国語の学習をサポートしてくれる学生がおり、中国語の勉強で困ったときはもちろん彼らを頼ることができますし、定期的にChinise tutorが中国語や文化にまつわるアクティビティを企画してくれるので、どんどん参加しています。具体的には、中国語でカードゲームをしたり、書道や湯圓作り、台湾の観光スポットへの1日ツアーなどとにかく中国語文化、台湾文化にふれるプランが多く用意されています。基本的にこういった現地の学生ボランティアの人は英語はもちろん、日本語を話す人もいるので、中国語に馴染みが少ない僕でも非常に楽しんで生活できています。

(写真左=大学の様子 写真右=湯圓作り)

 

台湾の食について

留学を考えているみなさんが心配していることの一つとして現地での「食生活」が挙げられると思います。幸いなことに台湾のご飯、食事はほとんどハズレがありません。これは日本人の僕だけではなく、西洋人もみな口を揃えてそう言っています。小籠包、餃子、牛肉麺、火鍋、夜市、珍珠奶茶、パイナップルケーキなど数えだしたらキリがありません。まだまだ僕が挑戦したことのない食べ物はたくさんあると思うので、引き続き台湾のグルメを堪能しつつ、開拓していきたいと考えています。台湾の食べ物について僕が持つ印象としては、日本食とは違いは見た目にはあまり重点を置いていないということです。日本食はお客に与える第一印象を限りなくよくするために丁寧に調理し、綺麗に皿に盛りつけるという徹底した食への姿勢があります。これは世界に誇りうる日本文化の一つでしょう。台湾で食事をしている場合は、作る工程や見た目よりも「味」で勝負しているのだと感じることが多くあります。すべての場所においてそうとは限りませんが、食べる場所と厨房が隣合わせなんてことも珍しくありません。作る側と食べる側の境界線がないというようなイメージでしょうか。台湾の夜市などはその良い例の一つです。初めて台湾の夜市を訪れ、人々が厨房の側や中を当たり前のように通ってるのを見て、非常にびっくりしたのを覚えています。しかし、たしかな台湾食の旨さや台湾人のフレンドリーさにふれ続けていると、そんなことは気にならなくなります。そして、もちろん台湾には日本食のお店もたくさんありますし、スーパーに行けば日本食の材料を揃えることができ、寮のキッチンで料理することも可能です。ですから、食に関して困ることはほとんどありません。しかし僕の場合、あまり料理をしない(できない)ということもあり、ほとんど大学の食堂で済ましてしまうので、そこは健康面においても食費の節約という面においても改善できるポイントなのかなと思います。この間は中国人のルームメイトがキッチンを利用して、麻婆豆腐を巧みに作っているのを見て一人で感激していました。料理を覚えるべきだという気持ちと、せっかく台湾に来たのだからご当地料理を食べたいという気持ちの葛藤が今もずっと続いています。

 

(写真右2枚=台湾の島”緑島”のレストランにて)