Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東呉大学
2025年7月号 経営学部 K.S

①試験について

期末試験は日本の大学とは異なり、グループワークのプレゼンテーションが多いです。今回は私が受講していたすべての授業の期末試験の形式を紹介します。

Strategic Management
この授業の期末テストは、日本の期末試験と近い形式でした。問題は5問程度、試験時間は約90分です。このテストのためにかなりの時間をかけて勉強したと思います。授業スライドを最初から復習し、設問の多くがスライドから出題されましたが、内容は難しく、まさに自分が日本でイメージしていた経営学部の学びを海外で体験できたと感じました。授業は全17回ほどあり、そのうち10回分の内容(残り約5回はプレゼン)から出題されました。 プレゼンテーションは、1人1件のケーススタディが割り当てられ、15枚以内のレポートにまとめる形式で、ハードルが高いものでした。Postgraduateの単位になるため基準も厳しかったですが、やり遂げた達成感は非常に大きかったです。
Human Resource Management
お気に入りだったこの授業の期末テストは、グループワークのプレゼンテーションとレポート提出でした。台湾人4人と外国人である私のチームでは、私以外で話が進んでしまうことも多く、コミュニケーションの難しさを感じました。ですが、「日本人がいるから日本の会社を取り上げよう」と提案してくれ、ユニクロとH&Mのトレーニング手法の違いを説明することになりました。台湾人の優しさに触れられた良い機会でもありました。
Public Policy in Asia
この授業の期末もグループワークでプレゼンテーションとレポートでした。メンバーは沖縄旅行にも一緒に行った仲間だったので、準備も楽しく進めることができました。本番には全員でOrion Tシャツを着て臨み、良い思い出になりました。テーマはポーランドと台湾における貧困レベルの違いを比較分析するものでした。
Service Marketing
この授業もHRの授業と同様に、グループワークでプレゼンテーションとレポートが課題でした。Postgraduateの授業のため、家でもミーティングを重ねて作業を進めました。BlaBlaCarというフランス発のカーシェアリングサービスを日本に導入するシミュレーションを行いました。このプレゼンは教授から非常に高い評価をいただき、就職活動のガクチカとしても使えるほど頑張れたと自負しています。4人全員が異なる国籍で、それぞれ異なる考えをまとめる経験は学びが多く、意見がうまくかみ合った時の達成感は大きかったです。役割分担も明確で、質疑応答にも全員が自信を持って対応できた最高のプレゼンでした。
中国語
この授業が一番緊張しました。最後に「5分間、中国語だけで自分の国を紹介せよ」という課題があり、外国人や英語話者中心の友人関係の中では最大の難所でした。唯一英語が話せない台湾人のルームメイトに何度も練習に付き合ってもらいました。台湾人と中国語を勉強するのをあまり勧めないのは、彼らが非常に厳しいからです。中国語はトーンで意味が大きく変わるため、日本語とは全く異なります。トーンを無視して話す日本人に台湾人が苛立つのも無理はありません。とにかくたくさん練習したおかげで、なんとかテストを乗り越えることができました。

 ②今この記事を読んでいる学生に伝えたいこと ~前期を振り返って~

フィリピン、カナダ、台湾と三ヶ国で留学した経験から、少し偉そうですが「留学マスター(?)」として、迷っている1・2回生に思いが届けばと思って書きます。私にも、「海外ってどんな感じだろう」とレポートを読んでいた時期がありました。気づけば今、締切に追われながら書く立場になっています。 交換留学に行くか悩んでいるあなたは、ぜひ早めにグローバルセンター(私費留学なら教務課)に相談へ行ってください。なぜ留学に行くべきか?――あえて答えません。その答えを探す過程こそが楽しいからです。行って初めて見える景色があります。 ネックはお金面だと思いますが、安心してください。龍谷大学は非常に手厚く、交換留学中の1年間は多くの大学で学費が0円です。龍谷大学にも現地大学にも支払う必要がありません。1年分の学費が浮く分、その資金で挑戦しましょう。 留学を通して多くの思い出ができ、世界中に友人ができました。本当に、両親・大学・そして優しく支えてくれた現地の人々に感謝しています。まだ留学折り返し地点なので、次のセメスターではどんな新しい出会いがあるかを楽しみに、夏休みを過ごしたいと思います。