Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2012年7-8月号 国際文化学部 M.H

◆夏休みについて

上海師範大学の留学生の夏休みは、6月末にある期末テストが終わった次の日から始まり、9月の中旬までの約2か月半です。夏休みの期間はとても長いので中国人学生、留学生、共に実家へ帰る人が多いですが、私は帰国しませんでした。多くの人が帰国するため、学内は静かで少し寂しくなります。この長い休みの期間中、別料金を支払い、サマースクールを受講することが出来ます。4週間と6週間のコースがあり、夏休みの間も中国語に触れていたいといった人には便利なシステムです。サマークラスの間だけ来る学生もいるので、大半の学生が帰郷するなか、新しい友達を作る良い機会でもあります。私はサマークラスが少し高いと思ったことと、学校の教科書の勉強ではなく、もっと興味のあることを勉強したかったのでサマークラスには参加しませんでした。私の周りの友達はサマークラスに参加している人が多く、私はみんながサマークラスに行っている間に負けないよう、自分で勉強の計画を立ててそれを実行しました。先学期に私より上のクラスを受講していた方に教科書を借り、次の学期へ向けての勉強を毎日し、それに加えHSKの勉強、就活に向けてのSPIの勉強、上海へ来てから英語を使う機会も増えたので英語の勉強など、自分が今必要だと思うことを徹底的に勉強しました。食事の面では、夏休みの期間中はあまり学内のお店が開いていないので自炊することが多かったです。

7月末には黄山、洛陽、西安へ旅行に行きました。日本人4人で旅行に行き、長距離バス、寝台、ドミトリーなど中国での初めての体験をたくさんしました。黄山までのバスは片道6時間、その中で休憩は10分だけなので結構疲れます。帰りはなぜか7時間半も掛かり、夜遅くに帰ってきてくたくたでした。黄山では、朝日を見るために黄山の頂上にあるホテルのドミトリーをあらかじめネットで予約しました。そのドミトリーは6人部屋で、私たち4人に加えツアーで来ている中国人の中年の方が2人の部屋でした。普通の部屋に比べドミトリーは安く、価格は一人約150元。部屋の中には二段ベッドが3つ、お湯を沸かすためのポットなどがあり、シャワーとトイレもついていたので割と過ごしやすかったです。中国人の方々は水道水を沸かしてお茶などを飲んでいましたが、私たちは衛生面が不安だったのでミネラルウォーターを使いました。黄山で最も驚いたことは、山登りをするのに、中にはサンダルや革靴を履いていたり、スカートをはいている中国人を何人か見かけたことです。同じ部屋に泊まった中国人の方も、5時間ほど歩いたそうですが、ヒールはないですがパンプスを履いておられて驚きました。

洛陽、西安までは寝台列車で行きました。私にとって初めての寝台で、とても新鮮でした。寝台列車には家族連れが多く、子供の声で賑やかでした。寝台では私たちが日本語を話していると興味をもって話しかけてくれる人もいたりして、楽しく電車旅をすることが出来ました。西安ではユースホステルのドミトリーを利用しました。ここではちょうど4人部屋だったので、他のお客さんにあまり気を使わず快適に過ごせました。価格は黄山よりも安く、一人一泊約50元です。ユースホステルでは外国人観光客の利用が多いので、従業員の方はみんな英語が達者で、対応もすごく良かったです。ホステルの中の雰囲気もとてもおしゃれで、リラックススペースでくつろいでいる方も少なくありませんでした。部屋の中は2段ベッドが二つと一人ひとりに鍵付きロッカーがあります。トイレ、シャワーは共同で24時間使うことができます。運悪く、初日にシャワーを浴びている途中で雷がなり、停電してお湯が使えなくなってしまいました。上海では停電は滅多に起こりませんが、田舎の方では停電は珍しくないので気を付ける必要があります。旅行から帰ってきてからは、また勉強したり、友達と遊ぶなどしてのんびりと過ごしました。

 

夏休みの間、私は3度部屋を変えました。一度目は、以前のルームメイトが帰国してから新しいルームメイトが見つからなかったので、7月は一人部屋で過ごしました。8月は、以前のクラスメイトのルームメイトが韓国に一時帰国するということで、彼女と約一か月間一緒に住みました。その後、彼女のルームメイトが帰ってきたので、寮が私に新しいルームメイトを手配してくれて、合計で3回引っ越しました。寮が私に引っ越してと言ってきた部屋は一番端の部屋で、作る時手抜きをしたのか、他の部屋と比べ全体的に狭く、クローゼットの奥行は前の部屋の半分しかありません。これではクローゼットの意味がなく、ハンガーもかけられず、ドアもしまりません。いくらなんでもひどいので、フロントに部屋を変えてくれと頼みに行きましたが、部屋はもう埋まっているの一点張りで変えることができませんでした。これから2人部屋へ住む人は、どの部屋に住みたいかの希望を早めに伝えることを強くおすすめします。