Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2012年9月号 国際文化学部 M.H

◆授業紹介②

今学期は初級三班からレベルを二つ上げ、中級二班を受講しています。科目は初級三と変わらず4教科ですが、難易度がかなり上がりました。

<口语>週4コマの授業ある日常会話を向上させるための授業です。講義方法は教科書に沿って最初に単語を学び、その後本文を読んでからその内容をペア、またはグループを作り討論する方法です。先生が持ち出したトピックをグループに分かれて討論することもあります。

<读写>週8コマの文法を習う授業です。教科書に沿って本文の文法をじっくり、丁寧に説明してくれます。単語数がかなり多く、重要な文法がたくさんでてくるのでみんなが理解できるように授業はゆっくり進められます。前のクラスで習った文法もたくさんありますが、それらも全部確実に使えるようになることが目的です。

<泛读>週4コマの授業です。本文にざっと目を通し、問題を早く解く力をつけることを目的とした授業です。最初は辞書を使わずに本文を読んで問題を解くので、単語の意味を推測する力も養います。HSK対策にもなる授業です。

<听力>週4コマのリスニングの授業です。前学期と同様、教科書のCDを聞き問題を解く授業です。前学期と比べ文章がかなり長くなり、難しい単語も出てきます。単語なども解説してくれます。

新しいクラスは少し難易度が高く、予習・復習をしなければなかなかついて行くことができません。下のクラスに下げることも考えましたが、勉強すれば追いつけると感じたのでそのままのクラスに留まりました。

 

 

◆治安、危険を感じたこと、トラブル等について

9月18日に上海で大規模な反日デモが起こりました。1万人以上集まったそうです。行進は朝の10時から始まり、13時には上海日本領事館の前に着きました。そこでずっとデモを続け、17時には仕事終わりのサラリーマンも加わりさらに盛り上がりを増したそうです。その光景を見ていた人によると、本当に興味本位で近づいてはいけない現場だったそうです。デモはその夜終わらなかったそうです。デモについては外務省のホームページであらかじめ確認していたので18日前後は外出せずに学校に留まりました。そのため、私は直接危険を感じることはありませんでした。しかし、私の友達や知り合いは何人か被害に会っていると聞いています。いくつか紹介すると、

・18日直前は学校の近くでごはんを食べているとずっと尖閣諸島のニュースが流れていて、そのお店にいた中国人みんながテレビにくらいついている異様な光景を目にした。

・学校の敷地内で歩いていると「あの子日本人だ!不細工!」と中国人集団に笑われた。

・校内のスーパーのサントリーウーロン茶のラベルが全て剥がされていた。

・「抑制日贷×!!(日本製品を買わない)」と書いてあるIpodケースがお店の前に大量に置かれてる。

・日本料理屋の店長が、スタッフが帰った後に襲撃された。

これだけ大規模だったのにもかかわらず、18日以降の上海は急激に落ち着きを取り戻しました。外に出るときはもちろん警戒しながら出かけましたが、デモの前ほど日本人だからと言って見られることもなくなりましたし、今ではデモのことを忘れているかのようにどんなお店にも自由に行くことが出来ます。デモ前後は日本から心配の声がたくさん届き、帰国しろと言われていた友達もいます。たしかにデモ前後の中国の治安は悪かったですが、外出控えたり、外で目立つ行動をとらない、日本や日本人という言葉を使わないなどの対先をとれば上海は問題なかったと思います。ひどい被害を受けたと聞くのは主に田舎で、都会はさほど被害が多くありません。中国人の中にもこのデモに疑問を持っている人はいましたが、直接それを言うと非国民扱いもされかねないと言っていました。今回のデモでは熱しやすく、冷めやすい中国人の本質を見れた気がします。留学生としてトラブルを避けることは海外で住む上で重要なことです。ネット上の情報だけや偏った情報だけを信じず、信用のできる情報を入手する事が大事だと感じました。

 

◆中国人と日本人の美意識の違い

中国へ来てから驚かされることの一つが、中国人の女性はわき毛を剃らない方が多いことです。日本であればほぼあり得ない話ですが、街中を歩いているノースリーブのふりふりのかわいいワンピースを着た20代お姉さんの脇から毛がたくさん生えている光景が時々見られます。授業中も若い女の先生の脇から毛がチラリと見えてきて気が散る、なんてこともあります。わき毛のみでなく、鼻の下の産毛も気にならないようで、髭かと思うくらいの産毛も放置されていることがあります。確立で言えば、中国人女性の80%が毛の処理をせず、20%はきれいに処理できているように思えます。日本であれば、見ていて不快に思う人がたくさんいるので女性は脱毛を頑張りますが、中国の方は毛があることが至って普通のように思われているようで誰も気に留めていません。そのため、わき毛さえ剃ればかわいいファッションなのに、わき毛に邪魔されていまいち決まらない女性がたくさんいてとても残念に思います。お化粧も、繁華街へ出ればみんな化粧をしていますが、学校内ではしない場合が多いです。日本人の女の子は毎日お化粧をする子が多いので、産毛などに気付きやすいのかもしれません。中国では欧米の雑誌や日本の雑誌(minaやviviが人気)がたくさん売られていて、若い子のファッションのセンスもどんどん良くなっていっています。ただ服をマネするだけでなく、服をかわいく着こなすために脱毛する文化も広がっていけばいいなと思います。